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2018.12.03  

NZウール拡販に本腰

「アニュアル」に注目

三井物産アイ・ファッ ションは、ニュージーランドウールの拡販に本腰を入れる。自社ブランド「アニュアル」を立ち上げ、ニュージーランドウール製のセーターをアパレルに卸売りする。婦人服などに使える素材としても提案し、用途を開拓する。11月28日まで東京都港区で開催した19秋冬総合展示会で、アニュアルのセーターを初披露した。

同社は、高品質でありながら適正価格を保ち、トレーサビリティー(追跡可能性)も持つニュージーランドウールを、今後の商品展開の象徴に位置付ける。商社が自社ブランドを持つインパクトは、アパレルへのアピールにつながるだけでなく、社内の意識喚起を促す効果もある。セレクトショップなどからの注目度が高く、ダブルネームでの販売の引き合いもあったと言う。

展示会では、リサイクル素材も打ち出した。「サーモフィル」は、リサイクルポリエステル100%の中空糸を使用した羽毛状中わた。糸に隙間を持たせたため、軽量で保温性が高い。サーモフィルには、国内で回収されたリサイクル羽毛70%に、リサイクルポリエステル30%を加えた「ハイブリッドダウン」もラインアップした。

エコ素材はほかにも、紙糸から作られた天然のフィラメントファイバー「ワクロスデニム」などを出品。2種類のストレッチ繊維を使った「ストレッチデニム」と併せ、新しいデニムとして打ち出した。

 

2018年12月3日(月) 繊維ニュース3面

2018.11.27  

希少ウールで製品ブランド

素材の認知拡大狙い

三井物産アイ・ファッションは19年秋冬に向け、「ニュージーランド・プレミアム・ウール」の製品ブランド「アニュアル」を立ち上げる。これまで素材のブランディングを進めてきたが、製品としての企画提案を強め「素材の認知度をより高めて製品OEM(相手先ブランドによる生産)の拡大に結び付ける」狙い。

ニュージーランド・プレミアム・ウールは、ノンミュールジングで、豪州産のウールよりも白度が高く、滑らかな質感が特徴。同社は原料商と戦略的に取り組み、「安定・安心な調達網」を確立している。これまでは、素材の希少性、特徴を際立たせた打ち出しをしてきたが、「ユーザー企業から、製品も合わせて店頭での売り方をパッケージ提案してほしい」という要望を受け、製品ブランドを始めることになった。

今回企画したオリジナルのデザインはメンズ7型、レディス8型でいずれもニットウェア。ベーシックなプルオーバーや、ケーブル編みのカーディガン、パーカなどを揃える。それらのデザインをベースに、取引先の要望に応じて素材、色の選択もできるようにする。素材は100%の紡毛糸と梳毛糸をそれぞれ出すほか、ややコストを抑えたナイロン混の糸を提案する。今後、布帛製品も企画提案を検討しており、バリエーションを増やす考えだ。

製品ブランド「アニュアル」を通じて、素材の希少性や特徴を際立たせる

 

2018年11月27日(火) 繊研新聞4面

2018.11.26  

「アニュアル」立ち上げ

NZウールを訴求

三井物産アイ・ファッションは19秋冬から、ニュージーランドウールの糸や生地を使った自社ブランド「アニュアル」を展開する。ブランドを通じ、19秋冬から取り扱いを本格化するニュージーランドウールを流通の川下にも浸透させる。

アニュアル第l弾として開発した紡毛セーターは、メンズ7型、レディース8型をそろえた。客先ごとに色やサイズ、デザインに変更を加えるダブルネームにも対応する。

ニュージーランドウールの取り扱いは18秋冬に開始し、糸は梳毛糸と紡毛糸3種に広げて展開している。

クリンプが探く保温性に優れ、柔らかさと膨らみがある特徴を生かし、リバー素材やスポーツ向け素材などにも活用する。

 

2018年11月26日(月) 繊維ニュース2面

2018.11.22  

ストレッチ主力に機能素材拡充

再生繊維使いも強化

三井物産アイ・ファッションは、19~20年秋冬に向けてストレッチ中心の機能素材や、環境に配慮したものの提案を強める。機能素材はキックバック性に優れたストレッチや、保温・発熱系を拡充する。環境配慮ではウールやカシミヤの落ちわたを再利用した糸や、キュプラなど再生セルロース繊維を使った生地を揃える。

同社が販売するテキスタイルコレクション「クロスアプリ」の中で需要が拡大しているのはストレッチ。元々、パンツ向けの綿混タイプが主力で、百貨店、スポーツブランド、セレクトショップのPBや量販店向けブランドまで幅広く供給している。販売実績が増えたことで、「提案できる素材のバリエーションも広がってきた」という。

この間は、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維やポリウレタンを綿、ウールでカバリングした糸を使った生地を作り、「伸長性とキックバック性を両立」した。27日から都内で開催する展示会では、生地のストックオペレーションを提案するほか、従来品より伸びる〝ハイパーストレッチ〟や、二重織りのツーウェーストレッチなど新素材も出す。

保温素材は、軽さとともに保温性も備える中空糸を使ったシャツ地を増やす。特に先染めのチェックなど柄物を拡充する。発熱素材はレーヨン・アクリル混や、カーボンを練り込んだ糸を使って機能を発揮する。

環境配慮では、ノンミュールジングの「ニュージーランド・プレミアム・ウール」を出すほか、取り組み先の紡績工場で発生するウールやカシミヤの落ちわたを使った再生糸を提案する。キュプラやレーヨンなど再生セルロース繊維を使った生地も揃える。レディスブランドでの採用を狙い、無地はもちろん先染めのチェックやヘリンボーンなど柄物を増やす。

軽量・保温性など機能を備えた柄物の生地を充実

 

2018年11月22日(木) 繊研新聞4面

2018.11.19  

「アークティック エクスプローラー」上陸

「アークティック エクスプローラー」上陸記念パーティー

極寒の地ロシアから本格機能を備えたダウンブランドが登場

三井物産アイ・ファッションは、独占契約を結んでいるロシアのダウンブランド「アークティック エクスプローラー」の本格上陸を記念したパーティーをロシア大使館で開いた。大使館内には代表的なモデルがそろい、ロシア ボリショイ・バレエ団の岩田守弘によるパフォーマンスなどが行われた。

 

2018年11月19日 WWD22面

2018.10.31  

「ニュージーランド・プレミアム・ウール」

「ニュージーランド・プレミアム・ウール」19~20年秋冬向け

素材、製品サンプル充実

三井物産アイ・ファッションは、19~20年秋冬に向けて希少な「ニュージーランド・プレミアム・ウール」の提案を強化する。昨年に開いた展示会で最も好評だった素材で、百貨店系やSC系のブランド、セレクトショップなど幅広く採用された。11月末に開催予定の展示会では素材のバリエーションを倍増するとともに、製品サンプルも充実して拡販を目指す。

ニュージーランド・プレミアム・ウールはノンミュールシングで、豪州産のウールよりも白度が高く、滑らかな質感が特徴だ。安定した気候の下で生育された羊から採取されており、「品質にバラつきがない」という。同社は原料商との中長期的な視野で密接に取り組み、調達ルートを確保している。このため、安定供給の仕組みだけでなく、トレーサビリティー(履歴管理)や品質管理における信頼性の高さも訴求しやすい。

11月末の展示会では40品番を提案する予定だ。ニット向けはウール100%の紡毛糸と梳毛糸をそれぞれ出すほか、ややコストを抑えたナイロン混の糸も揃え、対象を広げる考え。布帛向けはウール100%の梳毛糸と、落ちわたを再利用した紡毛糸、軽量保温の機能糸「サーモライト」や中空糸との混紡タイプも打ち出す。製品サンプルは約700点を用意する。

11月末の展示会で40品番を提案する

 

2018年10月31日(水) 繊研新聞4面

2018.10.30  

2018秋季総合特集 トップインタビュー

三井物産アイ・ファッション

三井物産アイ・ファッションの白崎道雄社長は、統合で事業領域が広がったものの、「旧来型ビジネスは転換期にある」として新たなビジネスモデルを模索する。主力のOEM/ODM事業は「適正な利益をとれる持続可能な形にしていかなければ、継続できない」と語る。そのためにはサプライチェーン全体で無駄をなくすことも一つ。組織の全体最適も進化させる。

組織の全体最適を追求

社長 白崎 道雄 氏

-環境は大きく変 化しています。

旧来型ビジネスの転換期にあり、各社、新しいビジネスモデルに向かってギアが一段上がっていると思います。衣料の余剰や廃棄問題もある。サプライチェーンの一つである商社としても考えな いといけません。OEM/ODM事業がコアですが、国内での新たな収益源を模索しなくてはいけない。さらなるグローバルな展開も必要です。

-三井物産アイ・ファッションとなって 2年です。

OEM/ODMだけでなく、繊維原料といった川上から、テキスタイル、ブランドマーケティングまで事業領域が広がりました。全員参加型で全体最適を図ります。経営と現場が双方向で見えるような仕組みが必要です。今、われわれがどこにいるか、を〝見える化〟する。国内市場は右肩上がりではありませんから、一つ一つをきっちりやり抜くことが重要です。

-統合によるシナジーもある。

幅広く多様な人材が集まりました。原料のプ口、貿易業務のプロもいます。若手育成の面でも、大阪に送ることで、原料やテキスタイルなどを扱い、商社マンとしての基本を学ぶことができます。

-上半期の業績はいかがですか。

輸出が堅調です。為替の振れ幅が少なかったことも良かった。テキスタイルの「パーテックス」は40周年ですが、グローバルに展開し、好調です。

-OEM/ODM事業は。

市況が悪い中で、予算をクリアし、堅調です。とはいえ、米中の貿易摩擦問題、為替の変動など予断を許さない状祝です。デフレが続いていますから、原料高の製品安といった懸念もあります。マーケットが縮小する中で、プレーヤーが増えている。縮んだとはいえ、ある程度の市場規模がありますが、問題が先送りになっているような気もします。

B2Bだけでは語れなくなっていますから、もう一度消費者接点を持つ事業にしていきたい。消費者接点の所から、われわれも一緒に考えて、次世代のビジネスを構築することも一つでしょう。

川中から川下の中で、川中のOEMを適正な利益がとれる形にしていかないといけません。電子商取引のビジネスが盛んですが、洋服を作ることが実は一番難しい。洋服を作ることが当たり前のことのように思われていますが。

-消費者接点を持つことは重要です。

商社からは消費者がなかなか見えませんが、三井物産グループとしての強みを発揮することもできるでしょう。サプライチェーン全体でどう無駄をなくし、リーズナブルな商品にしていくか。サステイナビリティー(持続可能性)といいますが、持続できる利益がなければ事業継続はできません。縫製工場などもなくなります。

-海外事業はいかがですか。

輸出が特に堅調です。その中でもテキスタイルで、「パーテックス」がスポーツやアウトドア分野で広がっています。原料は難燃系が規制強化とともに伸びています。製品輸出は本社に専属部隊が春にでき、スムーズに移管しています。

-中国の三井繊維物資貿易〈中国〉は。

安定しています。保温インナーなどが好調です。産地としての中国も見直されています。

-ブランドマーケティングは。

カナダ発のダウンジャケットブランド「クォーツ」の販売を本格化しています。カナダで生産するダウンジャケットは品質が高く、極寒地の調査団や探検隊なども採用している商品です。ロシアのダウン「アークティックエクスプローラー」も展開しています。

-三井物産本体のデジタルトランスフォーメーション戦略との連動はいかがですか。

本体では幾つかの業態に絞り、人も送り込んで進めています。繊維分野で何ができるかも検討しています。これはインフラに近いものになっていくと考えられます。われわれもインフラのメインプレーヤーになっていかないといけません。

-下半期の重点方 針は。

奇手はありません。アンテナを張り、組織の全体最適を進化させることです。とはいえ、新しいことに挑戦しなければモチベーションは上がらない。ブランドマーケティングを強化します。さらに事業展開を広げていく方向も検討しています。スポーツ系は好調ですから、その陣容や仕組みをより高めていきます。

私のお気に入り『宙に癒される』

「犬が好き」という白崎さん。子供の頃はスコッチテリアを飼い、今はヨークシャーテリアの「宙(そら)」くんに癒されている。美しく細く、しなやかな直毛で、かわいい小型犬。甘えん坊で負けん気が強い気質といわれるが、白崎さんは「活発で明るい性格」がお気に入りのようだ。犬は、主人と定めた人には深い信頼を寄せる。現在、10歳の宙くんは、「人の気持ちを読むのがうまい。家でもオスなので主人として立ててくれる」のがうれしいよう。休日は一緒に散歩に出掛けるのが楽しみ。

 

2018年10月30日(火) 繊維ニュース14面

2018.10.26  

ロシアのダウンジャケット 国内で独占販売

三井物産傘下の三井物産アイ・ファッションはロシアのダウンジャケットブランドと国内の独占販売契約を結んだ。北極探検家をコンセプトにしたブランド「ARCTIC EXPLORER(アークティック エクスプローラー)」のダウンを全国のセレクトショップ34店に順次供給する。日常でも着られるダウンの人気に対応する。

同ブランドはアウトドアや登山などマイナス30度まで堪えられる高い防寒性に加え、街中でも着用できるのが特徴だ。日本では三井物産アイ・ファッションが初めて販売権を取得した。

黄色や赤など今までのダウンにはない鮮やかな色も取りそろえる。男女合わせて12色を展開し、価格は税別6万~13万8000円。ビームスやユナイテッドアローズなどのセレクトショップで、東京や大阪に加え新潟や群馬など地方にも販売網を広げる。3年以内に1万着の販売を指す。

 

2018年10月26日(金) 日経MJ 7面

2018.10.25  

ロシアの本格ダウン拡販へ

「アークティックエクスプローラー」上陸

三井物産アイ・ファッション(MIF)は23日、東京都港区の在日ロシア連邦大使館で、セレクトショップや専門店などのバイヤー、関係者約200人を招待し、ロシアのダウンジャケットブランド「アークティックエクスプローラー」の日本上陸記念パーティーを行った。

アークティックエクスプローラーは、ロシアの北極探検隊をモチーフに2013年に創業したダウンジャケットのブランド。ロシアの世界的に有名な北極探検家を父に持つブランドオーナーのクセニヤ・チリンガロフさんが父のその功績に敬意を評し、北陸探検家が使うような本格的なダウンジャケットを研究、作成したのがスタート。マイナス30℃まで対応できる防寒性や、強い耐久性など、過酷な環境にも耐える本格的な機能と、多彩なアイテム、カラーバリエーションをそろえる。

パーティー冒頭、日本の総販売代理店となる三井物産アイ・ファッションの白崎道雄社長は、「固有のストーリー性、商品そのものの潜在力など、日本でプロデュースできる商品。ぜひ、見て感じていただきたい」と強調。

クセニヤ・チリンガロフさんは「ウィンウィンのプロジェクトになると信じている」と語った。

同ブランドは既に、日本のセレクトショップや専門店などの店頭に並でいる。同社は今年をトライアルの年と位置付け、ブランドの知名度を高め、19秋冬から本格的な拡販に入る。

 

2018年10月25日(木) 繊維ニュース2面

2018.10.25  

ロシアのダウンウェア販売 大使館でPRイベント

三井物産アイ・ファッション(MIF)は今秋冬物から、ロシアのダウンウェアブランド「アークティックエクスプローラー」の日本における総輸入代理店として販売を始めた。プロモーションの一環で23日、ロシア大使館にバイヤーなど関係者を招き、記念パーティーを開いた。

同ブランドは、北極探検家のアルトゥール・チリンガロフ氏の娘で、自身も探検家のクセニヤ・チリンガロフ氏が13年に創業した。商品は全てロシアのモスクワ近郊で、長く北極探検家のためにウェアを作ってきた熟練の職人が縫製し、「マイナス30度まで対応する防寒性と耐水性を持つ」。6万~13万8000円。セレクトショップを中心に販売を始めた。

ロシア大使館にはセレクトショップのバイヤーやメディア関係者を招き、ブランドの創業経緯や主力モデルを紹介した。併せて、国立ブリヤートオペラ・バレエ劇場バレエ団芸術監督の岩田守弘氏による演技も披露した。MIFは「お客様にブランドのストーリーを理解してもらい、マーケティングなどに活用していただきたい」という。今秋冬はトライアルで市場の反応を見ながら、来年から本格的な販売に取り組む考え。26日まで東京・北青山の本社で19年秋冬物の展示会を開いている。

        

グースダウンを使った100%ロシア製のウェア       代表を務めるクセニヤ・チリンガロフ氏

 

 

2018年10月25日(木) 繊研新聞4面

2018.10.24  

高密度織物「パーテックス」が10%増

秋冬、スポーツ向け需要で

三井物産アイ・ファッション(MIF)が販売している高密度織物「パーテックス」と、中わた「プリマロフト」の販売が堅調だ。いずれも販売先であるスポーツおよびアウトドアウェアのブランドが業績を伸ばしているためだ。グローバルに販売しているパーテックスは、今秋冬向けの販売実績が前年同期と比べて10%増(ドルベース)。今後も需要に支えられ「順調に伸びる」と見ている。(小堀真嗣)

パーテックスは79年に英国で開発され、来年で40年を迎える。05年に三井物産が商標と特許を取得し、三井物産テクノプロダクツ(MBT)がグローバルに販売してきたが16年10月、MBTと三井物産インターファッション(旧MIF)の統合に伴い、現MIFの営業統括第二本部が扱っている。販売先となるブランド数は約200で、売り上げの90%は海外向けだ。国内と中国で生産しており、主力は国内だったが、直近の生産量は中国が上回った。

主力商材は、軽量・耐久性に優れ、ソフトな高密度シリーズ「クァンタム」。最軽量タイプは7 デニール の糸を使った生地で、有力なアウトドアブランドはコンパクトに収納できるダウンウェアなど軽量アウター類に採用しているケースが多い。そのほか、通気性を備えた「クァンタム・エアー」、極薄の防水コーティングをしながら耐久・透湿性を備えた「クァンタム・プロ」、透湿防水の「シールド」と、より軽量な「シールド・プロ」、特殊な二重織りの「エクイリブリウム」を揃える。

各シリーズの素材には、磨耗性や撥水(はっすい)性を高める異型断面糸を使ったり、環境に配慮したリサイクル糸、非フッ素撥水加工といった技術を組み合わせたりして、様々な着用シーンにおける需要に対応している。一方で、国内のカジュアルブランドの需要を想定した「パーテックス・アンリミテッド」も着実に販売を増やしている。

MIFが日本の販売代理店を務めるプリマロフトも、好調な有力アウトドアブランドの需要に支えられて順調に伸ばしている。リサイクルわたが主力で、環境に配慮する姿勢を前面に打ち出している。現在、MIFによる販売量のうち、半分はリサイクルわたという。

プリマロフトは87年に米軍向けの中わたとして開発された。保温性と撥水性に優れた化繊わたで、近年はダウンの代替としても需要が増えている。

様々な着用シーンに対応する素材バリエーションを揃える「パーテックス」

 

 

2018年10月24日(水) 繊研新聞4面

2018.10.18  

NZウールを本格発売

11月に19秋冬展も

三井物産アイ・ファッツションは19秋冬からニュージーランドウールの糸、生地販売を本格展開する。18秋冬から取扱いを開始したが、糸は梳毛糸に、紡毛糸を3種に広げて展開。ニュージーランド羊毛独特の滑らかさなどを訴求するほか、トレーサビリティー(追跡可能性)を確認できるのも特徴。11月の19秋冬展で紹介する。

ウールは原料の 高騰や糸手当ての難しさがネックになっている。その一方で、天然素材としての見直しもある。原料の羊毛は豪州羊毛が多いが、同社はニュージーランド羊毛で原料の差別化を提案する。ニュージーランドは牧草が豊かなど生育環境に優れ、品質のバランスがいい。羊毛のクリンプも大きく、白度があり、滑らかな風合いが特長だ。

ニュージランドの原料商から手当てし、中国で紡績、織布、染色、縫製まで一貫生産する。「紡毛系は紡績段階の落ち綿をリサイクル原料に使うタイプも。原料からのトレーサビリティーも確認できる」点で、サステイナビリティー(持続可能性)の流れをくむ商品といえる。

昨年はハリコシタイプを提案したが、19秋冬はより進化させた。梳毛はしなやかな風合いを生かしながら、紡績技術でハリコシ感も備える紡毛ニット糸は価格も値頃感がある。保温性を高める中空糸と複合化するなどで、スポーツ分野まで用途を広げる考え。

新しいウールの切り口としてプロモーション活動も展開する。11月27~28日には東京都港区のスパイラルホールで19秋冬展を開く。

 

2018年10月18日(木) 繊維ニュース2面

2018.10.16  

アウトドア機能素材が好調

軽量なタイプに需要

三井物産アイ・ファッションは、スポーツ系やアウトドア向けの高密度織物「パーテックス」で、軽量化に重点を置いた素材シリーズを強化する。アウトドアブランドではタウン用のアウター企画が急増し、パーテックスの需要も増加している。

同社は、2005年にパーテックスの商標権を取得。以来、同素材のサブカテゴリーである「クアンタム」シリーズで業容を拡大している。中でも、通気性を持たせた「クアンタムエアー」や、極薄防水コーティング加工を施した「クアンタムプロ」のニーズが増えたと言う。

今後に向けては「タウン用に加え、女性向けのアウトドア服が増えている。今後も軽さや通気性のある素材が求められる」(三井物産アイ・ファッション)と分析。さらにゲリラ豪雨や天候不順が常態化したことで、コンパクトに収納できるレイン用アウターなど、収納性にフォーカスした素材もそろえる。

 

2018年10月16日(火) 繊維ニュース 2面

2018.10.05  

カジュアルウエア増やす

三井物産アイ・ファッション(MIF)はベトナム事業で、生産効率の向上とカジュアルウエアの拡大を推進する。

生産効率向上の背景は、同国で人件費が上昇し、入手不足も顕在化しているため。日本・ベトナムの連携をさらに強化するほか、委託先のスタッフを縫製工場に派遣して品質管理や生産管理、納期管理を強める。委託先は現在、ホーチミンで 5人、ハノイで10人を配しており、専門家として信頼の置ける存在という。

同社の主力縫製品は、スーツとスポーツウエア。スーツでは日本の郊外チェーンなどと、スポーツウエアでは大手スポーツブランドとの取り組みが深い。この2本柱に加えて最近増えているのがカジュアルウエア。日・ASEAN包括的経済連携(AJCEP)を活用する形で現地生地の調達を進めており、それがカジュアルウエア拡大の要因になった。今後も「生産背景を整備して」、特にボトムの拡大を目指していく。

協力縫製工場は現在、スーツで2工場、スポーツウエアで3工場、カジュアルウエアで5工場。その関係を強固にして縫製品の安定供給能力を高めるとともに、生地の現地調達も増やす。

中国製生地や日本製生地、タイ製生地などをべトナムに持ち込み、縫製して日本に輸入する-というのがMIFによるベトナム縫製品事業の従来手法だったが、「ベトナム製生地の比率がここ3年ほどで急激に高まっている」。

台湾系、韓国系、中国系の生地メーカーが同国への進出を加速しており、連携を進めた。現在の現地生地調達比率は2割で、今後も増やす。調達生地はポリエステル100%、ポリエステル・綿混、100%などバリエーションの広がりが見られる。

以前は太番手糸使いの生地が主流だったが、中国系生地メーカーの進出によって細番手糸使いの生地もかなり増えてきたという。

 

2018年10月5日(金) 繊維ニュース8面

2018.10.04  

カナダ発「クオーツ」の販売本格化

高スペックなダウンに引き合い

三井物産アイ・ファッション(東京都港区)は、 カナダ発のダウンジャケットブランド「クオーツ」の販売を本格化させる。同社は、日本での独占輸入販売権を取得し、17秋冬シーズンに展開をスタートさせている。同シーズンに都内の有力セレクトショップと取引を開始。さらに18秋冬から、セレクト店に加え、百貨店自主編集売り場など本格的に販路を開拓する。

クオーツはカナダ・モントリオールで1997年に創業。カナダで生産するダウンジャケットは品質が高く、極寒地の調査団や探検隊、航空会社のスタッフブルゾンなどに採用されて いる。2016年にブランドイメージを一新し、現代のライフスタイルに合わせたコレクションを提案。ダウンの供給からデザイン、縫製に至るまで、全ての工程はモントリオール近郊で対応している。

三井物産アイ・ファッションではダウンジャケットとしての高いスペックとモダンなシルエットを訴求し、ファッション感度の高い消費者を開拓していく。「将来的には直営店の開設も視野に入れる。ウイメンズ商品の強化も進んでおり、今後はバッグなどのアクセサリー類も拡充する」(三井物産アイ・ファッションの大木龍介執行役員)

ダウンジャケットの価格は7万~18万円。デザインはロングタイプからショート丈まで幅広く、カナダ産コヨーテをフード部分に配したタイプもそろえた。同ブランドのジャンプィリップ・ロバート社長は「商品を増やしながら、日本の売り上げを拡大させたい」と市場開拓に意欲を見せた。

 

2018年10月4日(木) 繊維ニュース4面

2018.09.12  

ベトナム製生地の活用進む

外・外拡大もテーマ

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、ベトナムでの対日縫製品ビジネスで現地生地調達を拡大している。「コストメリットとトラブル発生時の対応のしやすさ」がその理由で、今後は納期短縮効果も見込む。縫製アイテムでは主力のスーツ、スポーツに加えてカジュアル関連が増えており、現地生地調達の拡大や生産性の向上に取り組みながら今後も増やす。対日以外の販路拡大も本格化する。

三井物産のベトナム法人に担当人員を置いて取り組む対日縫製品事業の2018年3月期は、顧客数やアイテム数が増えるなど堅調だった。アイテム別ではカジュアル関連の伸びが顕著で、その背景には「現地で調達できる生地の幅が格段に広がってきた」ことがある。

中国製生地や日本製生地、タイ製生地などをベトナムに持ち込み、縫製して日本に輸出する--というのがMIFによるベトナム縫製品事業の従来手法だったが、「ベトナム製生地の比率がここ3年ほどで急激に高まっている」。

台湾系、韓国系、中国系の生地メーカーが同国への進出を加速しており、連携を進めた。現在の現地生地調達比率は2割で、今後も増やす。調達生地はポリエステル100%、ポリエステル・綿混、綿100%などバリエーションの広がりが見られる。以前は太番手糸使いの生地が主流だったが、中国系の進出によって細番手糸使いの生地もかなり増えてきた。

協力する現場縫製工場は、スーツ2工場、スポーツ3工場に加え、近年増えるカジュアル関連でも5工場を確保した。それぞれに提携スタッフも派遣して品質、納期管理に努めている。

今後も縫製の生産効率向上に取り組むとともに、「5 工場との関係を強化する」ことでカジュアル関連の抵大を狙う。特に「中国ではコストが合わなくなってきている」と言うボトム関連をその 対象とし、韓国系や台湾系の生地メーカーと共同開発するオリジナル生地も絡めながら同アイテムの拡大につなげる。近年増加傾向にあるセーター類もさらに増やす。

対日以外の販路開拓にも取り組む。現在は対日が9割、対欧米が1割という販路構成だが、日本市場の少子高齢化なども見越し、比率を変えていく。

 

2018年9月12日(水) 繊維ニュース3面

2018.06.27  

「クロスアプリ」強化

新素材投入し幅広く対応

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、独自素材ブランド「クロスアプリ」を引き続き強化していく。クロスアプリは、機能など素材の特徴ごとにサブカテゴリーに分類している独自素材群。サブカテゴリーの数も27に拡大しており、今後もさらに増やしていく。

クロスアプリの最大の特徴は、消費者向けの情報発信ツールとして利用できる点。今年3月には、ブランディングプロジェクト「クロスアプリラボ」の取り組みとして、会員制交流サイト「インスタグラム」に、架空のユニフォームコレクションを発表している。

指導者、漁師、書道家、探偵などの職種を想定し、吸湿速乾や保湿性がある高機能素材を使用したユニフォームを作成。クロスアプリのイメージをアピールしている。

ベースとなる素材開発では19初夏向けで、新たにポリエステル・レーヨン・キュプラの混紡糸を投入。紙糸を使った独自素材の「ワクロス」では風合いを高めることで、これまでのメンズ中心からレディースでの展開にも注力する。

百貨店からショッピングセンターまで幅広い価格帯の商品に対応。レディースはブラウスやワンピース、メンズはパンツを中心に打ち出しを強める。

一方生産面では、MIFにとってベトナムは、ASEAN地域での最重要拠点となっている。中国企業から細番手糸を調達して生地から縫製まで一貫生産し、高級感ある素材を中心に取り組む。

組織もこれまでの顧客ごとに対応するものに加え、4月からは工場横断型の組織を立ち上げている。

 

2018年6月27日 繊維ニュース6面

2018.06.26  

19年春夏から希少ギリシャピマ綿で製品提案

三井物産アイ・ファッションは19年春夏から、ギリシャのピマ綿「グリースピマコットン」を使った製品提案を始める。現状、日本では高級タオル用途で使われているが、アパレルでは採用されていない。同社はこのほど、国内紡績でアパレル向けに糸を開発、生地・製品化を進める。

グリースピマコットンは、繊維長が28ミリのギザ綿より長い33~36ミリの超長綿。柔らかさが特徴で、「強撚糸ではなく、ソフトな糸に仕上げた」という。20、30、60番手を揃える。同社によると、世界で生産される綿花のうち、グリースピマコットンの割合は0・08%。素材の心地良さとともに、希少性も訴求する。今後は、糸からストックして販売することも視野に入れている。

「グリースピマコットン」をアパレルに採用した
2018年6月26日(火) 繊研新聞4面

2018.06.13  

オリジナル素材拡充

 19年春夏 環境配慮型発信

三井物産アイ・ファッション(MIF)は19年春夏向けで、独自開発のバリエーションを拡充している。糸、テキスタイルで開発を強化しており、品番によってはストック対応も行う。開発の大きなテーマは「エコフレンドリー」で、環境配慮型を重点に発信する方針だ。

19年春夏で新たに投入するのは、キュプラ・ポリエステル・レーヨン混を組み合わせた素材。「環境への優しさと汎用性」を両立させたほか、「MVS」紡績を活用することで、毛羽が少ないのも特徴。混率はポリエステル50%、レーヨン35%、キュプラ15%で30番手を展開する。MIFが糸から開発し、中国でテキスタイル化する仕組みを構築した。ジャケット、シャツ、ブラウスなど多彩な製品での活用を想定しており、メンズ、レディス双方に対応する。19年春夏向け製品OEM(相手先ブランドによる生産)の基軸と位置付けており、糸でもストックする。

リサイクル素材や紙糸と合繊を複合した独自開発の「和くろす・ハイブリッド」も重点に挙げる。和くろす・ハイブリッドは従来、カジュアルタイプが主力だったが、拡販に向けて「きれいめな表情の品番を充実させた」。オリジナルのテキスタイルコレクション「クロスアプリ」では、ストレッチタイプを豊富に揃える。デビューとなった17~18年秋冬ではパンツ向けが先行したが、シャツ、ワンピース向けの開発を進めた。

無地主体から柄物、ドビー系へ表面感の幅を広げ、拡販に期待する。和くろす・ハイブリッド、クロスアプリのストレッチタイプはともにテキスタイルでの在庫を予定している。同社は昨年から素材担当者を3人増員するなど、陣容を充実させており、今後も素材開発を加速させる。19、20日にスパイラルホールで総合展を開く。テーマは「地球と体にやさしい、ものづくり。」で、19年春夏向けに開発した素材に加えて、マーケットの詳細な分析に基づいた製品サンプル1000点を展示する。

 

2018年6月13日(水) 繊研新聞4面

2018.06.11  

環境や快適性打ち出す

19、20日に総合展示会

三井物産アイ・ファッション(MIF)は19春夏向け素材提案で、快適性とともに環境を打ち出す。独自素材ブランド「クロスアプリ」の環境への打ち出しとして、新たにポリエステル・レーヨン・キュプラの混紡糸を投入した。ストレッチ素材は、着心地の良さなどを重点にスーパーストレッチとリカバリーを軸とする。19、20日にスパイラルホール(東京都港区)で開く19春夏総合展示会で披露する。

今回の展示会では「エコ」「ワクロス・ハイブリッド」「ストレッチ」の三つを訴求ずる。紙糸から作られた繊維「ワクロス・ハイブリッド」は採用したブランドが増加したことから、今回改めて注力する。

経糸にキュプラを使用してエレガンスな雰囲気を演出する。平織りのラッセルやドビーなど表面感がある素材を追加した。経糸に使用するポリウレタン繊維を太くすることで、春夏衣料で要望が強いストレッチ、イージーケア性を向上させる。さらに、ワクロス・ハイブリッドのソックス什器(じゅうき)で展示し、売り方を含めた提案も行う。

引き続き評価が高いストレッチ素材では、シャツやワンピースを打ち出す。細番手の糸を使用し、ブロードやローンといったシャツ生地、サッカーなど柄物や薄地を充実させる。

 

2018年6月11日(月) 繊維ニュース2面

2018.06.06  

キュプラ使用のER混紡糸

多様な価格帯で展開

三井物産アイ・ファッションは独自素材群「クロスアプリ」で、19春夏からポリエステル50%・レーヨン35%(ER)に、キュプラ15%を加えたオリジナル混紡糸を投入する。番手は30単で、先染め・後染めの両方に対応する。ER糸は一年を通して汎用性が高く、キュプラを加えることで吸放湿性や高級感を出しつつ、価格綿を考慮した混紡率で多様な価格帯での展開を可能にした。

同糸は毛羽立ちを抑えるために、「MVS」紡機を使用して中国で紡績。再生セルロース繊維であるレーヨンとキュプラを使用して、環境に配慮したものとする。

同糸は、中高級衣類から百貨店からショッピングセンターまで幅広い価格帯の商品に対応する。レディースはブラウスやワンピース、メンズはパンツを中心に展開する。

同社は、クロスアプリでストレッチ素材の高付加価値化にも注力している。中高級衣類からボリュームゾーン、スポーツウエアまで幅広い販路に向けて提案している。

 

2018年6月6日(水) 繊維ニュース3面

2018.04.23  

2018春季総合特集 トップインタビュー

三井物産アイ・ファッション

三井物産アイ・ファッションの白崎道雄社長は繊維産業でのデジタル技術活用、広がりが目前まで来ているとの見方を示す。三井物産本体が掲げる「デジタルトランスフォーメーション」の 方針と連動しながら検討を進めている段階。業務の効率化に貢献する手法とともに、デジタル技術を使った新しいビジネスモデルの構築も重視する。

新事業につなぐデジタル活用へ

社長 白崎 道雄 氏

-AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の活用を主題に第4次産業革命が進みつつあるとされますが、実感はありますか。

「いつ、どこで、誰が起こすのか」という段階にまで来ているという印象を持っています。ファッション・衣料の消費はなくなりませんが、その一方で業界では人手不足が進み、競争も激しくなっています。これから業界が継続して成長するための何らかのイノベーションが必ず起きてくるでしょう。

-MlFとして取り組んでいることはありますか。

当社単体でできることは限られているので、三井物産本体が掲げる「デジタルトランスフォーメーション」戦略と連動して、繊維分野で何ができるかを検討しており、案件の形成を進めつつある ところです。

当社が担うのはモノ作り機能です。プロダクト・ライフサイクル・マネジメントに関連する技術の情報を三井物産本体から紹介してもらって選ぶことを考えています。人の手を掛けずにできる分 野をどのように切り替えるかもポイントです。それだけでなく、デジタル技術を活用し新しい事業モデルに変わっていく考え方も重要と思います。

-2017年度を振り返っていかがですか。

製品OEM/ODM事業は上半期が厳しい環境で推移しました。その前の年からの流通在庫が残り、店頭の盛り上がりも欠けたことから注文を得にくい状祝が続きましたね。秋口までこうした環境が続き、防寒衣料が活性化したことで一息ついたという印象です。春夏商品への意欲が出て、足元の18秋冬防寒衣料の商談まで続いています。

製品ビジネスではスポーツウエアが好調でした。世界的に見てもこうした傾向が見られたと思 います。

-輸出事業の方はいかがでしたか。

年間を通じて非常に安定的に推移しました。高機能テキスタイル「パーテックス」が、ブランディングに成功したことで堅調でしたし、差別化原料のトレーディングも世界的な規制強化の流れを追い風にして、販路を広げることができました。輸出がけん引した17年度だったと言って良いでしょう。

-ブランドマネジメントに関する新しい打ち出しも目立ったと思います。

顧客ニーズに応える新しい商材を買い付けてくる機能を専門商社らしく果たすことができたと思います。ロシアのブランドを紹介するなど、他社の拠点がない国・地域で商材を掘り起こし、商社に求められる役割・期待に応えました。高価格で、しかも単品の商材へのニーズが活発になっています。製品ビジネスと併行して力を入れて行きます。

-製品ビジネスでは中国で生産管理する難度が上がっています。

巨大なスペースがある同国で「最後には何とかなる」との感触がここ数年はありましたが、それを超えて状況が変わってきています。環境規制強化による生地生産の長期化、縫製キャパ不足の影 響があり、「注文があれば作れる」という認識が崩れ始めたことを、今年は顕著に感じました。産地の移転が一段事して、今後は精度を高める方向になって行くでしょう。

-18年度方針は。

製品ビジネスの環境を踏まえ、今後に向けた仕込みを17年度に整えました。今年はそれを貫く1年間です。製品軸でくくった事業部を作りました。顧客軸での組織が中心でしたが、これからはモノ軸と顧客軸で攻めて行きます。日本以外の顧客開拓はモノ起点の事業部が担当します。〝全員参加型〟で取り組む1年間にしたいですね。

生地・原料ビジネスについては、パーテックスが40周年を迎えます。3~4年先を見据えて、どんな方向性で伸ばしていくかを前期に話し込んできたので、記念イベントを皮切りに、商品そのものの価値向上とマーケティングの強化をさらに図っていくつもりです。

差別化原料の貿易は市場を広げます。中国、米国市場は継続して掘り下げることに加え、中東、南米の開拓に着手したいと考えています。エネルギー分野に強みを持つ三井物産のネットワークを 通じて現地のニーズ、顧客に接近します。

-海外事業の拡大に向けた方針は。

東京をヘッドクオーターに、海外拠点の情報を集約して欧米、その他の有望市場での展開を強めて行きます。必要に応じて人材も補強します。

私の記念日

記念日や日付に「あまりこだわりがない」そうだが、逆に「これから先、印象深い1日に出会うときが来るのかもしれない」と思い直した。「まだ、道の途中」と続け、未来志向を見せる。「4月1日は毎年、気持ちが新たになる」と言う白崎さん。これも「道の途中」という考えの現れかもしれない。新年度の初日に新入社員を迎えると、会社の責務について改めて考え、身を引き締める機会になっている。そんな自身が仕事を引退する日こそ、心に深く感じる記念日になるのかもしれない。

 

2018年4月23日(月) 繊維ニュース13面

2018.03.29  

ベトナムを最重要拠点として開発

三井物産アイ・ファッション(MIF)は三井物産のベトナム法人に担当者を置いて現地素材の開発に取り組んでいる。定番品の供給制を確立し、差別化品と縫製品種の拡大を進める。

差別化品ではスポーツ分野向けで、綿と機能糸を複合した織物が18秋冬衣料から縫製一貫でスタート。機能を持った商材として提案に力を入れる。

台湾系メーカーと協業してベトナムで製織、加工した透湿防水機能素材「パーテックス」を欧州向けに生地販売する取り組みも始めた。

一般衣料用途でも韓国系メーカーと取り組んだ綿複合の2方向ストレッチパンツ地の提案を開始した。中国企業との開発では、細番手綿糸を調達して高密度に織るコート地が、縫製一貫で一部、18秋冬衣料での採用を見込む。

MIFにとって、ベトナムはASEAN地域の最重要拠点となっている。素材ラインアップは商品カテゴリーごとに取り組み先を絞って現地生産品種を増やしていく考え。

縫製も中国からの生産移管を受けて雑貨やインナー、セーターなど対応品種を増やす。生産拠点を南ベトナム、北ベトナム両方で広げる。技術指導者、品質管理人員も増強する方針を掲げる。MIFの担当部署である調達戦略室から工場を巡回する頻度や人員を増やす。

 

2018年3月29日(木) 繊維ニュース6面

2018.03.29  

「クロスアプリ」 ストレッチタイプが人気

三井物産アイ・ファッション(MIF)が販売する、テキスタイルコレクション「クロスアプリ」のストレッチタイプの引き合いが強まっている。主にパンツ地として人気となっているが、今後はシャツやジャケットでの採用も見込んでいる。 クロスアプリのストレッチは、18年春夏向けから提案を本格化させた。PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維とポリウレタンの双方を、綿やウールでカバリングした糸を使用したことで、「キックバックと伸長率を両立させた」のが特徴だ。

本格販売に先駆けて、17~18年秋冬から大手アパレルが採用するなど人気となっている。昨年12月に開いた18~19年秋冬向けの総合展でも提案したが、その後、顧客から「再度、提案してほしい」との声が多く、広がりを期待している。

ファッションブランド向けを先行させているが、スポーツブランドからの関心が高まっているほか、パンツ以外のシャツ、ジャケット向けのテキスタイル開発も進めている。また、保温や吸水速乾といった機能糸をカバリングすることで、ストレッチ性だけにとどまらない多機能タイプの開発も推進している。

MIFは「ストレッチは誰もが知っている機能だが、差別化できるストレッチを目指して開発した。伸びるという機能だけでなく、高いキックバック性も兼ね備えたことが評価につながった」としており、今後も提案を強める方針だ。

 

2018年3月29日(木) 繊研新聞5面

2018.03.20  

パトリック・ダブルスラッシュ 店頭発信強化

「パトリック・ダブルスラッシュ」 店頭発信を強化 カメイ・プロアクトと協業

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、シューズブランド「パトリック」のアパレルライン「パトリック・ダブルスラッシュ」で店頭での発信を強めている。2月から3月にかけて日本とフランス双方で期間限定店を開設したほか、カメイ・プロアクトが9日に開いた直営店「パトリック・ラボみなとみらい」でもパトリック・ダブルスラッシュの販売をスタートさせた。 パトリック・ダブルスラッシュは、MIFが18年春夏から展開するパトリックのアパレルライン。シューズを企画・販売するカメイ・プロアクトとライセンス契約を結び、ウェアやアクセサリーを企画している。

伊澤良樹氏をディレクターに迎え、セレクトショップへの卸販売やODM(相手先ブランドによる設計・生産)、ダブルネームの開発などを想定している。

18~19年秋冬向けは「スキーの後の集い/くつろぎ」をテーマに掲げ、ウェア、帽子、グローブを企画した。対象はユニセックスで、ウェアでは喜友名朝矢さんが描き下ろしたアートをあしらったアイテムも揃えている。

18年春夏については「セレクトショップ販路で好評」で、雑誌での露出も増えている。パトリックは、今年が日本進出40周年。シューズの露出も増加しており、パトリック・ダブルスラッシュもカメイ・プロアクトと協業してシューズを開発するなど発信を強める。

パリでのイベントの様子。特徴のあるタグも目を引いた

 

2018年3月20日(火) 繊研新聞4面

2018.03.15  

「クロスアプリ」 SNS活用し認知拡大

三井物産アイ・ファッション(MIF)のオリジナルテキスタイルコレクション「クロスアプリ」がSNSを用いたマーケティングで認知度を高めている。フェイスブック、インスタグラムなどで広告を発信し、専用サイトから顧客の販売サイトへ誘導する仕掛けが実った。顧客の販売拡大につなげている。

【関連記事】「パトリック」のアパレルライン 60型でデビュー

今回のマーケティングは、トウキョウベースのEC専用ブランド「ソーシャルウェア」と組んだ。製品化および販売の両面で協業した。製品化では、ソーシャルウェアがクロスアプリのストレッチ、シンプルケア、アクティブシェルという3タイプの素材を使って企画、MIFが製品を供給した。

販売面では、MIFがSNSでクロスアプリとソーシャルウェアの商品を組み合わせた広告を発信。MIFの自社サイトおよびクロスアプリとソーシャルウェアの協業サイト、ゾゾタウン上のソーシャルウェアの販売サイトに誘導する仕組みを構築した。

画像の撮影や配信はキッズコースターの協力を得ている。広告は30万ビューとなり、3000人がソーシャルウェアの販売サイトを訪問した。

MIFは今回、クロスアプリの認知度アップと顧客のブランドへの販売サポートの両面で成果が出たと見て、今後も同様の仕組みを活用する方針。すでに「アパレル企業2社からアプローチがある」としている。

 

2018年3月15日(木) 繊研新聞1面

2018.03.14  

クロスアプリラボ ユニフォームコレクション

〝想像のユニフォーム〟形に

MIF 共同企画「クロスアプリラボ」から

三井物産アイ・ファッション(MIF)とキッズコースターとの共同プロジェクト「クロスアプリラボ」は、MIFのオリジナル「クロスアプリ」の機能素材を使った架空のユニフォームコレクションを発表した。

指揮者や猟師、書道家、木こり、探偵など様々な仕事やシチュエーションに合わせ、クロスアプリの吸汗速乾「ドライ」や保湿性「モイスチャー 」、汚れ防止「ステインガード」など高機能素材を使ったユニフォームを制作。「資生堂ビューティークリエイションセンター」のへアメイクチームや展示会のオブジェなどを作る「イノウエインダストリーズ」、原宿にオープンしたベーカリーショップ、東京造形大学などに提案し、すでに現場での着用がスタートして いる。

キッズコースターは、ファッションブランド「ティート・トウキョウ」などの運営に加え、ブランドビジネスのノウハウを生かしたデザインや販促、マーケティングなど総合的なブランド事業を手掛ける。

昨年MIFと共同でクロスアプリラボを立ち上げ、クロスアプリのブランディング、デザイン、プロモーションなどを担つ ている。

 

2018年3月14日(水) 繊研新聞4面

2018.03.09  

高伸張高回復素材

高伸張高回復素材に注力

品種増やして拡販

三井物産アイ・ファッションは独自素材群「クロスアプリ」でストレッチ素材の高付加価値化に力を入れている。ポリウレタン(PU)とポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維を組み合わせた独自開発の高伸張高回復機能糸に、異素材を複合するバリエーションを増やしている。

中高級品衣料からボリュームゾーン、スポーツウエアまで幅広い販路に向けて提案。パンツからトップスまで多用途展開を狙う。ストレッチ分野で同素材群を主力に位置付ける。パンツを中心にストレッチ性の付与が定番化する中、25~30%の高伸張率と95~97%の高い伸張回復率を持つ素材で差別化する。特に膝抜けしないストレッチパンツに対する強い要望に応える。

PUとPTT複合繊維「ライクラT400ファイバー」を組み合わせる独自開発糸が技術の基盤。PUにT400と綿・レーヨン複合糸をカバリングした2方向ストレッチコーデュロイ、PUとT400をポリエステルウール複合糸で覆った織物など風合いのバリエーションを増やしてる。

ポリエステル綿混糸をカバリングし、綿と交織したデニムは、百貨店アパレルブランドが今春夏のジーンズに試験的に採用。店頭販売が好調なことから1月に倍増の追加注文を受け、18秋冬での広がりが期待する。18秋冬展示会で披露したこれらの素材で「再びプレゼンを求められるケースが多い」と言う。

機能ポリエステルを加工した素材を加えるなどでスポーツブランド向けのも提案していくほか、ボリュームゾーン向けも開発する。

パンツ地だけでなく、薄地織物も強化する。シャツ、ブラウス向けブロード素材、合繊を複合したクールビズ用ジャケット素材などトップス用途も19春夏向けから本格的に開拓する。糸加工の拠点は中国、ベトナム、インドネシアに置き、各国で縫製まで一貫生産する体制を敷く。

 

2018年3月9日(金) 繊維ニュース3面

2018.03.08  

パトリック・ダブルスラッシュ

シューズと相乗効果

「パトリック・ダブルスラッシュ」事業

三井物産アイ・ファッション(MIF)はアパレルブランド「パトリック・ダブルスラッシュ」事業で、「パトリック」シューズのアジア商標権を持つカメイ・プロアクト(東京都港区)と相乗効果による事業拡大を目指す。カメイ・プロアクトの直営新店舗でアパレル製品を取り扱う。9日まで同社で開く18秋冬シューズ展示会にMIFも参加し18秋冬商材を披露している。

パトリック・ダブルスラッシュはMIFが取り組むアパレルブランド事業。シューズで商標権を持つカメイ・プロアクトと提携して18春夏からスタートする。

MIFがブランドコンセプトを企画し、国産素材、国内縫製のモノ作りで卸事業から始める。企画・生産から販売まで自社で手掛けるMIFでは初めての事業。国内ではスポーツファッションのセレクトショップ「スタイルズ代官山」(東京都渋谷区)でポップアップショップを開いている。

カメイ・プロアクトのシューズ直営店での販売も予定しており、9日に開店する「パトリックラボ みなとみらい」(横浜市)では約50平方㍍規模の売り場の内、7平方㍍ほどをアパレルのコーナーに充てる。

カメイ・プロアクトが手掛けるシューズ事業は中心購買層が40代以上で若年層の取り込みが課題。アパレル展開による購買層の幅出しを期待する。

 

2018年3月8日(木) 繊維ニュース3面

2018.03.07  

クロスアプリラボ ユニフォームコレクション

〝架空ユニフォーム〟発表

三井物産アイ・ファッションは、独自素材群「クロスアプリ」のブランディングプロジェクト「クロスアプリラボ」で、架空のユニフォームコレクションを発表した。指揮者、猟師、書道家、探偵などさまざまな職業を想定し、吸汗速乾や保湿性を持った機能素材を使ったユニフォームでクロスアプリのイメージをアピールする。会員制交流サイト「インスタグラム」の公式ページで公開していく。

資生堂ビューティークリエイションセンターのへアメイクチーム、著名人宅の家具などを制作するイノウエインダストリーズ、東京造形大学など、既に現場で着用されてい るケースもあるという。

クロスアプリは、素材をカテゴリー別にサイン化し、消費者が素材からブランドや服選びをできるようにする取り組み。

クロスアプリラボではこうしたカテゴリー分けを生かし、それぞれのシチュエーションや用途に適した機能素材とそれを用いたデザインを開発設計し、提案に役立てている。

 

2018年3月7日(水) 繊維ニュース2面

2018.02.28  

差別化素材をベトナムで

素材 - 縫製一貫すすむ

【ホーチミン=石川亮】

三井物産アイ・ファッション(MIF)はベトナムで差別化素材の開発と縫製品種の拡大を進めている。差別化素材ではスポーツウエア向け、ファッション衣料向けで18秋冬以降の実績を増やし、独自の高機能テキスタイル「パーテックス」の現地も始めた。縫製品種では雑貨や横編みの生産拠点を拡大。米国向け製品納入もベトナム縫製を活用して開拓した。

三井物産のベトナム法人に担当人員を置いて取り組む現地素材の開発は、台湾系、韓国系メーカーが協業先の中心。スポーツウエア向け定番品とユニフォーム用独自素材の供給が確立し、差別化素材の拡充を進める。

綿と機能糸を複合した織物を韓国系機業と開発。日本のスポーツブランド向けに18秋冬商品で縫製一貫対応する。糸から縫製まで同国で生産する機能性商材として、提案に力をいれる。台湾系メーカーとも協業してベトナムで製織、加工したパーテックスを欧州向けに生地販売する取り組みもスタートしたという。

ファッション衣料用でも付加価値品の品ぞろえを増やす。韓国系メーカーと取り組んだ綿複合の2方向ストレッチパンツ地の提案を始めているほか、中国企業との開発も開始。細番手綿糸を調達し、高密度に織るコート地が、ベトナムでの縫製一貫で一部、18秋冬衣料での採用を見込む。

縫製は中国からの移管もあり、生産品種が増える傾向にある。雑貨分野で、ニット帽や靴下、インナーをベトナムで調達する要望が増えている。横編み生産拠点を南越・北越で広げる方針も示す。

MIFが全社方針として掲げる海外顧客の開拓でも、日本製のファッション衣料用素材を使った米有力ブランド向けで、ベトナムの縫製基盤が貢献した。

今後、素材開発では商品カテゴリーごとに取り組み先を絞って現地生産できる品種を増やす。縫製は生産品種が増えているため、新たな縫製工場を開拓する。同時に技術指導者、品質菅理人員も増強する。MIFの担当部署である調達戦略室から工場を巡回する頻度や人員を増やす。外部人材も活用する。

 

2018年2月28日(水) 繊維ニュース8面

2018.02.26  

紙でできた新素材「和くろす」

紙でできた新素材「和くろす」使用の「C3フィット」にリピーター急増中

圧倒的なドライ感でランをサポートするソックス

多くの人にとってなじみの深い紙。その紙から作られた天然素材「和くろす」は、紙本来の機能が生かされ、軽さや通気性、快適性に優れている。自然に還る素材のため、地球環境に優しいのも特徴だ。中でも、ゴールドウインが手がけるハイパフォーマンス・ウエアブランド「C3フィッ卜」の「和くろす」を使用したソックスは従来のトレーニング環境を一変させる機能を持ち、着実にリピーターを獲得している。「なじみ深いけど、新しい」素材「和くろす」はどのように作られ、それを使用した「C3フィッ卜」のソックスはいかなる機能を持っているのか?トップアスリートをはじめとする実際の使用者たちと共にひもといていく。

靴の中は熱がこもりやすく、蒸れやすい。これは日常においてはもちろんのこと、スポーツ時においても足にダメージを与える大きな要因になる。汗で足の皮が濡れむけやすくなる他、足が滑りやすくなり、ソックスとの問に摩擦が生じるためだ。しかし「C3フィット」が展開するソックスで、使用されている「和くろす」は、吸放湿性に優れており靴の中の蒸れを軽減、はく人に圧倒的 なドライ感を与える。

そんな「和くろす」は、マニラ麻を主原料とする天然のフィラメントファイバーからできている。高品質な紙を特殊機械で糸状に細かくスリットし、その糸を撚ることで完成するが、紙糸は通常の合成繊維よりも固く、海外では技術的に作るのが難しい。日本の撚糸と編み立ての技術があってこそ、安定して高品質な紙糸素材が製造可能なのだ。現在、撚糸は岐阜、編み立ては奈良の専門工場が請け負っている。

紙由来の機能である温度調節や紫外線カット、生分解(地球に還る)、ドライ感、吸湿性、消臭性、軽量性、通気性、温度調節性など多くを備える「和くろす」は、合成繊維を超える多機能さから多くのブランドに採用されている。主なブランドは「ザ・ノース・フェイス」や「エーグル」、「エディー・バウアー」、「プランテーション」などだ。その中でも「C3フィット」はゴールドウインの自社ブランドであり、徹底した“ジャパン・クオリティー”にこだわっているという点で「和くろす」とも親和性が高い。

「C3フィット」が持つ「体の動きへのサポート機能」と「和くろす」の誇る「紙由来の伝統的、かつ新しい機能」。この2つが融合した、ソックスは、圧倒的なドライ性や土踏まずをサポートする縦アーチ、横アーチを備え、下半身のダメージを軽減するというサポート機能を持つ。その他にも、通常のスポーツソックスの約5倍の摩耗強度などを持ち、実際に使用した人の多くがリピー

ターとなっているという。その使用素材、製造工程、そして名前からも“和”の雰囲気を醸し出す「和くろす」と「C3フィット」。両者のタッグにより生まれた多機能ソックスに要注目だ。

 

ソックスのポイント

1. 圧倒的なドライ感

「和くろす」搭載の「C3フィット」ソックスの特徴は何といってもそのドライ性。紙糸だからこそ実現できる機能だ。優れた吸放湿性と独特の肌離れ性が足とソックスの間のベトつきやムレを軽減してくれる。特に雨の日に履くとその機能は顕著で、実際には靴下が濡れているのにその濡れ感や蒸れをほぼ感じない。通常のランニング&トレーニングはもちろんのこと、過酷な環境下でのトレーニングにも臨むことができる。

*187人のユーザーにソックスの体感調査を行ったところ、182人がドライに感じると回答。さらに、「とてもドライ」と回答した80人中、77人が雨天でもドライに感じると回答した。

 

2. 冬は暖かく、夏は涼しい

紙の糸を撚り合わせて作られている「和くろす」は、紙糸どうしの隙問に空気をはらむことにより、冬は暖かく、夏は涼しい。夏物としての爽やかな触感と涼感、冬物としての軽さと保温性を併せ持っているため、通年での使用が可能だ。特に冬のロードランニングは、足の冷えから敬遠してしまう人も 多いだろう。「和くろす」を使用した「C3フィット」のソックスはそういった悩みを解決し、ロードランナーの可能性を広げてくれるはずだ。

 

3. 通常の5倍以上の強度

「C3フィット」のソックスはl足2000 円~(本体価格)と、通常のスポーツソックスよりもやや値が張る。しかし、優れた摩耗強度を持っているため破れにくく、持続的に使用できる。通常 のソックスは500回の摩耗テストのクリアで製品化、スポーツソックスでも1500回ほどのテストクリアで製品化される。しかし、「和くろす」は1万回以上の摩耗テストをクリア済み。通常は破れるようなハードな使用にも耐えることができる。

 

COMMENT

〝ロングランでの足のトラブル・ストレスを軽減〟

足を濡らしても濡れた感覚が少なく、すぐ快適になるので、ロングを走るとき、足のトラブル・ストレスを大いに減らしてくれそうです。泥や水た まりなど普通は避けたくなるトレイルも思わず走りたくなります。

 

〝一足二役の優れたソックス〟

このソックスは薄さと耐久性、さらに快適性を兼ね備えている点が優れていて、スピードを求めるトラックやロード、耐久性を求めるトレイルと、一足で二役をこなしてしまう点が素晴らしいと思いました。

 

 

2018年2月26日(月) WWD 14面

 

 

2018.02.06  

「ニュージーランド・プレミアム・ウール」

セレクトなどで採用広がる 表情、価格の広さに支持

三井物産アイ・ファッション(MIF)が、オリジナルのテキスタイルコレクション「クロスアプリ」で開発した「ニュージーランド・プレミアム・ウール」の人気が高まっている。17年12月に同社が開催した展示会でも1番人気となり、18~19年秋冬で百貨店アパレル、セレクトショップ、SC系など幅広く採用される見込みだ。

ニュージーランド・プレミアム・ウールの特徴は、「オーストラリア産のメリノウールに比ベて白度が高い」ほか、ノンミュールジングである点など。MIFは18~19年秋冬で20品番を揃え、提案を本格化させた。紡毛系の布帛とニット向けの糸開発が中心で、「本来の特性であるしなやかさを打ち出したタイプだけでなく、ハリ、コシを実現したタイプも開発」した。

風合いに加えて、価格帯にも幅を持たせたため、 豊富な販路からの引き合いが強まっている。布帛ではアウター、コートでの採用が進み、ニット糸ではカシミヤを8%複合させたタイプを在庫して糸の提案を始めたが、「顧客の評価が高かった」という。

今回は秋冬向けの開発を進めたが、春夏に向けては強撚タイ プの開発に取り組む考えだ。また、紡績工程から発生する副産物(ノイル)を使ったタイプも「評判が良かった」として る。

MIFが本格的にニュージーランド・プレミアム・ウールを訴求したのは、17年12月に初めて社外で開催した総合展示会。2日間の会期で過去最高となる約700人が来場し、関心を集めた。会場ではODM(相手先ブランドによる設計・生産)サンプル、自社が扱うブランド、「パーテックス」を代表とする機能素材などを発信したほか、「3Dシュミレーションシステム」も提案した。同システムを活用することで、リードタイムやコストの削減につながり、「今後のサンプルの作り方が変わる」と期待している。

布帛、ニット双方で引き合いが強まっている

 

2018年2月6日(火) 繊研新聞4面

2018.01.25  

パーテックス

透湿防水タイプ拡販ねらう

「 信 用 」「 開 発 力 」高 め て

三井物産アイ・ファッョンの機能テキスタイル事業部は、基幹商品の軽量高密度織物「パーテックス」で、主に透湿防水タイプのさらなる開発強化と販路拡大に取り組むとともに、ブランド全体の認知度向上にも改めて力を入れる。

片岡満丸事業部長によると、同素材は1995年の販売開始以来、外貨ベースで一度も減収を経験していない。販路は欧州、米国という二大市場に豪州、ニュージーランド、韓国などを加えた海外向けが9割を占め、日本国内向けは1割程度。

連続増収の要因は、英国発の素材であるため欧州では元々認知度が高かったが、それが全世界的なものになってきたことや、アウトドア市場の世界的な広がり。さらに、品質管理やブランド管理の徹底による「信用」や、継続的に新商品開発に取り組んできたことによる市場ニーズの取り込みも好調継続の要因となっている。

昨年には開発強化の一環として、「カテゴリーが細分化しすぎていた」ことを受けて、カテゴリーの数を整理して、顧客や最終消費者に分かりやすくした。現状のカテゴリーは大きく分けて三つ。ダウン抜け防止軽量高密度織物タイプを「クアンタム」カテゴリーに集約して通気性を持たせた「クアンタムエアー」防水コーティング加工の「クアンタムプロ」をここに包含した。

透湿防水タイプは「シールドプロ」の2分類とし、2重織りタイプは「イクイリブリウム」とした。この3カテゴリーに、リサイクルや非フッ素といった環境配慮型やY型断面など糸からのテクノロジーという横軸の切り口を加えて展開する。

「クアンタムの販路であるダウン用途では確固たる地位を築けている一方、透湿防水タイプはまだまだ弱い」とし、今後はシールドタイプの拡販に力を注ぐ。

用途はレインウエア、スキーウエア、ゴルフウエアなどとなるが、「ライバル素材の存在は大きいが、シェアという点ではまだまだ伸び代がある」として新商品開発を絡めながら「ダウン用途を二つ目の柱に育てる」と意気込む。

ファッションのカジュアル化やアスレジャートレンドの浸透などを受けて、長年の課題である一般衣料向けの拡販を狙うとともに、プロモーション動画やカタログ作成など販促ツールを充実することでさらなる認知度向上にも努める。

 

2018年1月25日(木) 繊維ニュース3面

2018.01.25  

往来

「長く育てることも大切だが、3~4年周期で新陳代謝を図ることも必要になってきた」と語るのは、三井物産アイ・ファッションの川村一成ブランドマーケティング事業部第一室長。「人と同じ物を持ちたくない」志向が、インターネット検索を促してブランドの消費速度を早くしていく。ブランディングの施策を打ちながら輸入卸、顧客の買い付けサポートしてきた同事業部だが、こうした傾向の中でブランドビジネスにとって今後、必要な考え方を見据えて次の一手を打つ。

 

2018年1月25日(木) 繊維ニュース2面

2018.01.19  

欧州ブランドの扱い強化

 多彩なプランで対応力

三井物産アイ・ファッション(MIF)のブランドマーケティング事業部は18~19年秋冬向けで、欧州ブランドの扱いを強化する。インポートの買い付けだけでなく、ダブルネームやオリジナルデザインのOEM(相手先ブランドによる生産)など様々なプランを用意し、顧客への対応力を高めている。(稲田拓志)

18~19年秋冬で扱いを始めたのが、レディスバッグの「ロリステッラ」、レザーグローブの「オメガ」、ストールの「ジビウェア」。いずれも伊ブランドで、ほかにも帽子の「リアーナ」の提案にも着手した。仏ブランドでは、レディスシューズの「マリオントゥフェ」の扱いを開始した。

なかでも期待が大きいのは、ロリステッラで、2万円台(小売価格)という価格帯と、伊製ならではのモダンでスタイリッシュなフォルムにフェミニンな要素を入れたデザインが人気となっている。アブルッツォ州で創業したブランドで、MIFは新作コレクションの買い付けだけでなく、色、ファブリック、ディテールの変更や、一定条件を前提としたOEMも用意している。主力ターゲットは20~40代。「百貨店販路やメーカーなどで非常に評判が良い」という。

オメガは、ラグジュアリーブランドのOEMも手掛ける老舗ブランド。オールハンドメイドとなめしの技術に特徴があり、インポートとOEMの両方で対応。

ジビウェアはフィレンツェのファクトリーブランドで、ストールだけでなくポンチョも提案。リアーナもフィレンツェのブランドで、18~19年秋冬はトライアルで提案している。仏のマリオントゥフェはポルトガル生産で、履き心地が特徴のファクトリーブランド。参考小売価格は1万3000~1万9000円と、デザイン性と価格メリットを両立させている。

同事業部は16年4月、ビー・エム・シーの機能と既存のインポートを担当する人員を合体し、発足した。欧州ブランドの扱いだけでなく、カナダブランドのインポートやロシアブランドの開拓も進めている。

現在、独占輸入販売権を取得している伊のバッグ「バルドーニ」など約10ブランドを扱っているが、単純な買い付け業務にとどまらず、別注対応やOEMなどを組み合わせる形を目指している。今後もアクセサリーなどカテゴリーを広げ、ブランドをさらに拡充する方針だ。

 

       

イタリアのレディスバッグ「ロリステッラ」    フランスのレディスシューズ「マリオントゥフェ」
2018年1月19日(火) 繊研新聞4面

2018.01.17  

ブランドビジネス拡充

輸入卸に加えOEMも対応

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、ブランドインポート事業を拡充する。18秋冬から雑貨ファクトリーブランドを中心に扱いを増やす。輸入卸と買い付け支援だけでなく、取り組み先ブランドの在欧州工場を活用し、製品OEMに対応できるビジネスモデルを展開する。26日まで同社(東京都港区)で18秋冬向け内見会を開いている。

ブランドマーケティング事業部は輸入卸、買い付け支援を主力としてきたが、独占輸入権を持つ伊バッグブランド「バルドーニ」で、MIF が日本で契約するデザイナーを使ったダブルネームやOEMによる日本独自企画のモノ作り提案に取り組みを広げたことで、百貨店アパレルや専業メーカーを開拓。今春夏向けの受注数量が前年同期比4倍になったという。

18秋冬は取り扱うブランドと商品カテゴリーを増やして同様のビジネスモデルを横展開する。内見会ではイタリアの新興バッグブランド「ロリステッラ」や手袋ブランド「オメガ」、ストールやポンチョの「ジビ ウエア」仏シューズブランド「マリオン トゥフエ」などを展開する。

欧州に工場を持ち、著名ブランド向け製品OEM実績を持つファクトリーブランドが中心。輸入卸とともに、日本市場向けの企画アレンジや製品OEMに対応する。

顧客が仕入れ枠を抑制しつつ、目新しい商材に対する要望を高めている。日本に市場を求める欧州ファクトリーブランドと連携し、オリジナル商品を欧州生産で調達できる環境を提案して差別化要素にする。

モノ作りでの連携が可能で、日本の市場の価格に合うブランドを念頭に、今後もブランドを増やす。革小物やアクセサリーなど雑貨をフルラインアップでそろえ、将来的にはアパレル製品の取り組みも目指す。

 

2018年1月17日(水) 繊維ニュース3面

過去のメディア掲載情報

プレスリリース一覧

2018.12.03  

NZウール拡販に本腰

「アニュアル」に注目

三井物産アイ・ファッ ションは、ニュージーランドウールの拡販に本腰を入れる。自社ブランド「アニュアル」を立ち上げ、ニュージーランドウール製のセーターをアパレルに卸売りする。婦人服などに使える素材としても提案し、用途を開拓する。11月28日まで東京都港区で開催した19秋冬総合展示会で、アニュアルのセーターを初披露した。

同社は、高品質でありながら適正価格を保ち、トレーサビリティー(追跡可能性)も持つニュージーランドウールを、今後の商品展開の象徴に位置付ける。商社が自社ブランドを持つインパクトは、アパレルへのアピールにつながるだけでなく、社内の意識喚起を促す効果もある。セレクトショップなどからの注目度が高く、ダブルネームでの販売の引き合いもあったと言う。

展示会では、リサイクル素材も打ち出した。「サーモフィル」は、リサイクルポリエステル100%の中空糸を使用した羽毛状中わた。糸に隙間を持たせたため、軽量で保温性が高い。サーモフィルには、国内で回収されたリサイクル羽毛70%に、リサイクルポリエステル30%を加えた「ハイブリッドダウン」もラインアップした。

エコ素材はほかにも、紙糸から作られた天然のフィラメントファイバー「ワクロスデニム」などを出品。2種類のストレッチ繊維を使った「ストレッチデニム」と併せ、新しいデニムとして打ち出した。

 

2018年12月3日(月) 繊維ニュース3面

2018.11.27  

希少ウールで製品ブランド

素材の認知拡大狙い

三井物産アイ・ファッションは19年秋冬に向け、「ニュージーランド・プレミアム・ウール」の製品ブランド「アニュアル」を立ち上げる。これまで素材のブランディングを進めてきたが、製品としての企画提案を強め「素材の認知度をより高めて製品OEM(相手先ブランドによる生産)の拡大に結び付ける」狙い。

ニュージーランド・プレミアム・ウールは、ノンミュールジングで、豪州産のウールよりも白度が高く、滑らかな質感が特徴。同社は原料商と戦略的に取り組み、「安定・安心な調達網」を確立している。これまでは、素材の希少性、特徴を際立たせた打ち出しをしてきたが、「ユーザー企業から、製品も合わせて店頭での売り方をパッケージ提案してほしい」という要望を受け、製品ブランドを始めることになった。

今回企画したオリジナルのデザインはメンズ7型、レディス8型でいずれもニットウェア。ベーシックなプルオーバーや、ケーブル編みのカーディガン、パーカなどを揃える。それらのデザインをベースに、取引先の要望に応じて素材、色の選択もできるようにする。素材は100%の紡毛糸と梳毛糸をそれぞれ出すほか、ややコストを抑えたナイロン混の糸を提案する。今後、布帛製品も企画提案を検討しており、バリエーションを増やす考えだ。

製品ブランド「アニュアル」を通じて、素材の希少性や特徴を際立たせる

 

2018年11月27日(火) 繊研新聞4面

2018.11.26  

「アニュアル」立ち上げ

NZウールを訴求

三井物産アイ・ファッションは19秋冬から、ニュージーランドウールの糸や生地を使った自社ブランド「アニュアル」を展開する。ブランドを通じ、19秋冬から取り扱いを本格化するニュージーランドウールを流通の川下にも浸透させる。

アニュアル第l弾として開発した紡毛セーターは、メンズ7型、レディース8型をそろえた。客先ごとに色やサイズ、デザインに変更を加えるダブルネームにも対応する。

ニュージーランドウールの取り扱いは18秋冬に開始し、糸は梳毛糸と紡毛糸3種に広げて展開している。

クリンプが探く保温性に優れ、柔らかさと膨らみがある特徴を生かし、リバー素材やスポーツ向け素材などにも活用する。

 

2018年11月26日(月) 繊維ニュース2面

2018.11.22  

ストレッチ主力に機能素材拡充

再生繊維使いも強化

三井物産アイ・ファッションは、19~20年秋冬に向けてストレッチ中心の機能素材や、環境に配慮したものの提案を強める。機能素材はキックバック性に優れたストレッチや、保温・発熱系を拡充する。環境配慮ではウールやカシミヤの落ちわたを再利用した糸や、キュプラなど再生セルロース繊維を使った生地を揃える。

同社が販売するテキスタイルコレクション「クロスアプリ」の中で需要が拡大しているのはストレッチ。元々、パンツ向けの綿混タイプが主力で、百貨店、スポーツブランド、セレクトショップのPBや量販店向けブランドまで幅広く供給している。販売実績が増えたことで、「提案できる素材のバリエーションも広がってきた」という。

この間は、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維やポリウレタンを綿、ウールでカバリングした糸を使った生地を作り、「伸長性とキックバック性を両立」した。27日から都内で開催する展示会では、生地のストックオペレーションを提案するほか、従来品より伸びる〝ハイパーストレッチ〟や、二重織りのツーウェーストレッチなど新素材も出す。

保温素材は、軽さとともに保温性も備える中空糸を使ったシャツ地を増やす。特に先染めのチェックなど柄物を拡充する。発熱素材はレーヨン・アクリル混や、カーボンを練り込んだ糸を使って機能を発揮する。

環境配慮では、ノンミュールジングの「ニュージーランド・プレミアム・ウール」を出すほか、取り組み先の紡績工場で発生するウールやカシミヤの落ちわたを使った再生糸を提案する。キュプラやレーヨンなど再生セルロース繊維を使った生地も揃える。レディスブランドでの採用を狙い、無地はもちろん先染めのチェックやヘリンボーンなど柄物を増やす。

軽量・保温性など機能を備えた柄物の生地を充実

 

2018年11月22日(木) 繊研新聞4面

2018.11.19  

「アークティック エクスプローラー」上陸

「アークティック エクスプローラー」上陸記念パーティー

極寒の地ロシアから本格機能を備えたダウンブランドが登場

三井物産アイ・ファッションは、独占契約を結んでいるロシアのダウンブランド「アークティック エクスプローラー」の本格上陸を記念したパーティーをロシア大使館で開いた。大使館内には代表的なモデルがそろい、ロシア ボリショイ・バレエ団の岩田守弘によるパフォーマンスなどが行われた。

 

2018年11月19日 WWD22面

2018.10.31  

「ニュージーランド・プレミアム・ウール」

「ニュージーランド・プレミアム・ウール」19~20年秋冬向け

素材、製品サンプル充実

三井物産アイ・ファッションは、19~20年秋冬に向けて希少な「ニュージーランド・プレミアム・ウール」の提案を強化する。昨年に開いた展示会で最も好評だった素材で、百貨店系やSC系のブランド、セレクトショップなど幅広く採用された。11月末に開催予定の展示会では素材のバリエーションを倍増するとともに、製品サンプルも充実して拡販を目指す。

ニュージーランド・プレミアム・ウールはノンミュールシングで、豪州産のウールよりも白度が高く、滑らかな質感が特徴だ。安定した気候の下で生育された羊から採取されており、「品質にバラつきがない」という。同社は原料商との中長期的な視野で密接に取り組み、調達ルートを確保している。このため、安定供給の仕組みだけでなく、トレーサビリティー(履歴管理)や品質管理における信頼性の高さも訴求しやすい。

11月末の展示会では40品番を提案する予定だ。ニット向けはウール100%の紡毛糸と梳毛糸をそれぞれ出すほか、ややコストを抑えたナイロン混の糸も揃え、対象を広げる考え。布帛向けはウール100%の梳毛糸と、落ちわたを再利用した紡毛糸、軽量保温の機能糸「サーモライト」や中空糸との混紡タイプも打ち出す。製品サンプルは約700点を用意する。

11月末の展示会で40品番を提案する

 

2018年10月31日(水) 繊研新聞4面

2018.10.30  

2018秋季総合特集 トップインタビュー

三井物産アイ・ファッション

三井物産アイ・ファッションの白崎道雄社長は、統合で事業領域が広がったものの、「旧来型ビジネスは転換期にある」として新たなビジネスモデルを模索する。主力のOEM/ODM事業は「適正な利益をとれる持続可能な形にしていかなければ、継続できない」と語る。そのためにはサプライチェーン全体で無駄をなくすことも一つ。組織の全体最適も進化させる。

組織の全体最適を追求

社長 白崎 道雄 氏

-環境は大きく変 化しています。

旧来型ビジネスの転換期にあり、各社、新しいビジネスモデルに向かってギアが一段上がっていると思います。衣料の余剰や廃棄問題もある。サプライチェーンの一つである商社としても考えな いといけません。OEM/ODM事業がコアですが、国内での新たな収益源を模索しなくてはいけない。さらなるグローバルな展開も必要です。

-三井物産アイ・ファッションとなって 2年です。

OEM/ODMだけでなく、繊維原料といった川上から、テキスタイル、ブランドマーケティングまで事業領域が広がりました。全員参加型で全体最適を図ります。経営と現場が双方向で見えるような仕組みが必要です。今、われわれがどこにいるか、を〝見える化〟する。国内市場は右肩上がりではありませんから、一つ一つをきっちりやり抜くことが重要です。

-統合によるシナジーもある。

幅広く多様な人材が集まりました。原料のプ口、貿易業務のプロもいます。若手育成の面でも、大阪に送ることで、原料やテキスタイルなどを扱い、商社マンとしての基本を学ぶことができます。

-上半期の業績はいかがですか。

輸出が堅調です。為替の振れ幅が少なかったことも良かった。テキスタイルの「パーテックス」は40周年ですが、グローバルに展開し、好調です。

-OEM/ODM事業は。

市況が悪い中で、予算をクリアし、堅調です。とはいえ、米中の貿易摩擦問題、為替の変動など予断を許さない状祝です。デフレが続いていますから、原料高の製品安といった懸念もあります。マーケットが縮小する中で、プレーヤーが増えている。縮んだとはいえ、ある程度の市場規模がありますが、問題が先送りになっているような気もします。

B2Bだけでは語れなくなっていますから、もう一度消費者接点を持つ事業にしていきたい。消費者接点の所から、われわれも一緒に考えて、次世代のビジネスを構築することも一つでしょう。

川中から川下の中で、川中のOEMを適正な利益がとれる形にしていかないといけません。電子商取引のビジネスが盛んですが、洋服を作ることが実は一番難しい。洋服を作ることが当たり前のことのように思われていますが。

-消費者接点を持つことは重要です。

商社からは消費者がなかなか見えませんが、三井物産グループとしての強みを発揮することもできるでしょう。サプライチェーン全体でどう無駄をなくし、リーズナブルな商品にしていくか。サステイナビリティー(持続可能性)といいますが、持続できる利益がなければ事業継続はできません。縫製工場などもなくなります。

-海外事業はいかがですか。

輸出が特に堅調です。その中でもテキスタイルで、「パーテックス」がスポーツやアウトドア分野で広がっています。原料は難燃系が規制強化とともに伸びています。製品輸出は本社に専属部隊が春にでき、スムーズに移管しています。

-中国の三井繊維物資貿易〈中国〉は。

安定しています。保温インナーなどが好調です。産地としての中国も見直されています。

-ブランドマーケティングは。

カナダ発のダウンジャケットブランド「クォーツ」の販売を本格化しています。カナダで生産するダウンジャケットは品質が高く、極寒地の調査団や探検隊なども採用している商品です。ロシアのダウン「アークティックエクスプローラー」も展開しています。

-三井物産本体のデジタルトランスフォーメーション戦略との連動はいかがですか。

本体では幾つかの業態に絞り、人も送り込んで進めています。繊維分野で何ができるかも検討しています。これはインフラに近いものになっていくと考えられます。われわれもインフラのメインプレーヤーになっていかないといけません。

-下半期の重点方 針は。

奇手はありません。アンテナを張り、組織の全体最適を進化させることです。とはいえ、新しいことに挑戦しなければモチベーションは上がらない。ブランドマーケティングを強化します。さらに事業展開を広げていく方向も検討しています。スポーツ系は好調ですから、その陣容や仕組みをより高めていきます。

私のお気に入り『宙に癒される』

「犬が好き」という白崎さん。子供の頃はスコッチテリアを飼い、今はヨークシャーテリアの「宙(そら)」くんに癒されている。美しく細く、しなやかな直毛で、かわいい小型犬。甘えん坊で負けん気が強い気質といわれるが、白崎さんは「活発で明るい性格」がお気に入りのようだ。犬は、主人と定めた人には深い信頼を寄せる。現在、10歳の宙くんは、「人の気持ちを読むのがうまい。家でもオスなので主人として立ててくれる」のがうれしいよう。休日は一緒に散歩に出掛けるのが楽しみ。

 

2018年10月30日(火) 繊維ニュース14面

2018.10.26  

ロシアのダウンジャケット 国内で独占販売

三井物産傘下の三井物産アイ・ファッションはロシアのダウンジャケットブランドと国内の独占販売契約を結んだ。北極探検家をコンセプトにしたブランド「ARCTIC EXPLORER(アークティック エクスプローラー)」のダウンを全国のセレクトショップ34店に順次供給する。日常でも着られるダウンの人気に対応する。

同ブランドはアウトドアや登山などマイナス30度まで堪えられる高い防寒性に加え、街中でも着用できるのが特徴だ。日本では三井物産アイ・ファッションが初めて販売権を取得した。

黄色や赤など今までのダウンにはない鮮やかな色も取りそろえる。男女合わせて12色を展開し、価格は税別6万~13万8000円。ビームスやユナイテッドアローズなどのセレクトショップで、東京や大阪に加え新潟や群馬など地方にも販売網を広げる。3年以内に1万着の販売を指す。

 

2018年10月26日(金) 日経MJ 7面

2018.10.25  

ロシアの本格ダウン拡販へ

「アークティックエクスプローラー」上陸

三井物産アイ・ファッション(MIF)は23日、東京都港区の在日ロシア連邦大使館で、セレクトショップや専門店などのバイヤー、関係者約200人を招待し、ロシアのダウンジャケットブランド「アークティックエクスプローラー」の日本上陸記念パーティーを行った。

アークティックエクスプローラーは、ロシアの北極探検隊をモチーフに2013年に創業したダウンジャケットのブランド。ロシアの世界的に有名な北極探検家を父に持つブランドオーナーのクセニヤ・チリンガロフさんが父のその功績に敬意を評し、北陸探検家が使うような本格的なダウンジャケットを研究、作成したのがスタート。マイナス30℃まで対応できる防寒性や、強い耐久性など、過酷な環境にも耐える本格的な機能と、多彩なアイテム、カラーバリエーションをそろえる。

パーティー冒頭、日本の総販売代理店となる三井物産アイ・ファッションの白崎道雄社長は、「固有のストーリー性、商品そのものの潜在力など、日本でプロデュースできる商品。ぜひ、見て感じていただきたい」と強調。

クセニヤ・チリンガロフさんは「ウィンウィンのプロジェクトになると信じている」と語った。

同ブランドは既に、日本のセレクトショップや専門店などの店頭に並でいる。同社は今年をトライアルの年と位置付け、ブランドの知名度を高め、19秋冬から本格的な拡販に入る。

 

2018年10月25日(木) 繊維ニュース2面

2018.10.25  

ロシアのダウンウェア販売 大使館でPRイベント

三井物産アイ・ファッション(MIF)は今秋冬物から、ロシアのダウンウェアブランド「アークティックエクスプローラー」の日本における総輸入代理店として販売を始めた。プロモーションの一環で23日、ロシア大使館にバイヤーなど関係者を招き、記念パーティーを開いた。

同ブランドは、北極探検家のアルトゥール・チリンガロフ氏の娘で、自身も探検家のクセニヤ・チリンガロフ氏が13年に創業した。商品は全てロシアのモスクワ近郊で、長く北極探検家のためにウェアを作ってきた熟練の職人が縫製し、「マイナス30度まで対応する防寒性と耐水性を持つ」。6万~13万8000円。セレクトショップを中心に販売を始めた。

ロシア大使館にはセレクトショップのバイヤーやメディア関係者を招き、ブランドの創業経緯や主力モデルを紹介した。併せて、国立ブリヤートオペラ・バレエ劇場バレエ団芸術監督の岩田守弘氏による演技も披露した。MIFは「お客様にブランドのストーリーを理解してもらい、マーケティングなどに活用していただきたい」という。今秋冬はトライアルで市場の反応を見ながら、来年から本格的な販売に取り組む考え。26日まで東京・北青山の本社で19年秋冬物の展示会を開いている。

        

グースダウンを使った100%ロシア製のウェア       代表を務めるクセニヤ・チリンガロフ氏

 

 

2018年10月25日(木) 繊研新聞4面

2018.10.24  

高密度織物「パーテックス」が10%増

秋冬、スポーツ向け需要で

三井物産アイ・ファッション(MIF)が販売している高密度織物「パーテックス」と、中わた「プリマロフト」の販売が堅調だ。いずれも販売先であるスポーツおよびアウトドアウェアのブランドが業績を伸ばしているためだ。グローバルに販売しているパーテックスは、今秋冬向けの販売実績が前年同期と比べて10%増(ドルベース)。今後も需要に支えられ「順調に伸びる」と見ている。(小堀真嗣)

パーテックスは79年に英国で開発され、来年で40年を迎える。05年に三井物産が商標と特許を取得し、三井物産テクノプロダクツ(MBT)がグローバルに販売してきたが16年10月、MBTと三井物産インターファッション(旧MIF)の統合に伴い、現MIFの営業統括第二本部が扱っている。販売先となるブランド数は約200で、売り上げの90%は海外向けだ。国内と中国で生産しており、主力は国内だったが、直近の生産量は中国が上回った。

主力商材は、軽量・耐久性に優れ、ソフトな高密度シリーズ「クァンタム」。最軽量タイプは7 デニール の糸を使った生地で、有力なアウトドアブランドはコンパクトに収納できるダウンウェアなど軽量アウター類に採用しているケースが多い。そのほか、通気性を備えた「クァンタム・エアー」、極薄の防水コーティングをしながら耐久・透湿性を備えた「クァンタム・プロ」、透湿防水の「シールド」と、より軽量な「シールド・プロ」、特殊な二重織りの「エクイリブリウム」を揃える。

各シリーズの素材には、磨耗性や撥水(はっすい)性を高める異型断面糸を使ったり、環境に配慮したリサイクル糸、非フッ素撥水加工といった技術を組み合わせたりして、様々な着用シーンにおける需要に対応している。一方で、国内のカジュアルブランドの需要を想定した「パーテックス・アンリミテッド」も着実に販売を増やしている。

MIFが日本の販売代理店を務めるプリマロフトも、好調な有力アウトドアブランドの需要に支えられて順調に伸ばしている。リサイクルわたが主力で、環境に配慮する姿勢を前面に打ち出している。現在、MIFによる販売量のうち、半分はリサイクルわたという。

プリマロフトは87年に米軍向けの中わたとして開発された。保温性と撥水性に優れた化繊わたで、近年はダウンの代替としても需要が増えている。

様々な着用シーンに対応する素材バリエーションを揃える「パーテックス」

 

 

2018年10月24日(水) 繊研新聞4面

2018.10.18  

NZウールを本格発売

11月に19秋冬展も

三井物産アイ・ファッツションは19秋冬からニュージーランドウールの糸、生地販売を本格展開する。18秋冬から取扱いを開始したが、糸は梳毛糸に、紡毛糸を3種に広げて展開。ニュージーランド羊毛独特の滑らかさなどを訴求するほか、トレーサビリティー(追跡可能性)を確認できるのも特徴。11月の19秋冬展で紹介する。

ウールは原料の 高騰や糸手当ての難しさがネックになっている。その一方で、天然素材としての見直しもある。原料の羊毛は豪州羊毛が多いが、同社はニュージーランド羊毛で原料の差別化を提案する。ニュージーランドは牧草が豊かなど生育環境に優れ、品質のバランスがいい。羊毛のクリンプも大きく、白度があり、滑らかな風合いが特長だ。

ニュージランドの原料商から手当てし、中国で紡績、織布、染色、縫製まで一貫生産する。「紡毛系は紡績段階の落ち綿をリサイクル原料に使うタイプも。原料からのトレーサビリティーも確認できる」点で、サステイナビリティー(持続可能性)の流れをくむ商品といえる。

昨年はハリコシタイプを提案したが、19秋冬はより進化させた。梳毛はしなやかな風合いを生かしながら、紡績技術でハリコシ感も備える紡毛ニット糸は価格も値頃感がある。保温性を高める中空糸と複合化するなどで、スポーツ分野まで用途を広げる考え。

新しいウールの切り口としてプロモーション活動も展開する。11月27~28日には東京都港区のスパイラルホールで19秋冬展を開く。

 

2018年10月18日(木) 繊維ニュース2面

2018.10.16  

アウトドア機能素材が好調

軽量なタイプに需要

三井物産アイ・ファッションは、スポーツ系やアウトドア向けの高密度織物「パーテックス」で、軽量化に重点を置いた素材シリーズを強化する。アウトドアブランドではタウン用のアウター企画が急増し、パーテックスの需要も増加している。

同社は、2005年にパーテックスの商標権を取得。以来、同素材のサブカテゴリーである「クアンタム」シリーズで業容を拡大している。中でも、通気性を持たせた「クアンタムエアー」や、極薄防水コーティング加工を施した「クアンタムプロ」のニーズが増えたと言う。

今後に向けては「タウン用に加え、女性向けのアウトドア服が増えている。今後も軽さや通気性のある素材が求められる」(三井物産アイ・ファッション)と分析。さらにゲリラ豪雨や天候不順が常態化したことで、コンパクトに収納できるレイン用アウターなど、収納性にフォーカスした素材もそろえる。

 

2018年10月16日(火) 繊維ニュース 2面

2018.10.05  

カジュアルウエア増やす

三井物産アイ・ファッション(MIF)はベトナム事業で、生産効率の向上とカジュアルウエアの拡大を推進する。

生産効率向上の背景は、同国で人件費が上昇し、入手不足も顕在化しているため。日本・ベトナムの連携をさらに強化するほか、委託先のスタッフを縫製工場に派遣して品質管理や生産管理、納期管理を強める。委託先は現在、ホーチミンで 5人、ハノイで10人を配しており、専門家として信頼の置ける存在という。

同社の主力縫製品は、スーツとスポーツウエア。スーツでは日本の郊外チェーンなどと、スポーツウエアでは大手スポーツブランドとの取り組みが深い。この2本柱に加えて最近増えているのがカジュアルウエア。日・ASEAN包括的経済連携(AJCEP)を活用する形で現地生地の調達を進めており、それがカジュアルウエア拡大の要因になった。今後も「生産背景を整備して」、特にボトムの拡大を目指していく。

協力縫製工場は現在、スーツで2工場、スポーツウエアで3工場、カジュアルウエアで5工場。その関係を強固にして縫製品の安定供給能力を高めるとともに、生地の現地調達も増やす。

中国製生地や日本製生地、タイ製生地などをべトナムに持ち込み、縫製して日本に輸入する-というのがMIFによるベトナム縫製品事業の従来手法だったが、「ベトナム製生地の比率がここ3年ほどで急激に高まっている」。

台湾系、韓国系、中国系の生地メーカーが同国への進出を加速しており、連携を進めた。現在の現地生地調達比率は2割で、今後も増やす。調達生地はポリエステル100%、ポリエステル・綿混、100%などバリエーションの広がりが見られる。

以前は太番手糸使いの生地が主流だったが、中国系生地メーカーの進出によって細番手糸使いの生地もかなり増えてきたという。

 

2018年10月5日(金) 繊維ニュース8面

2018.10.04  

カナダ発「クオーツ」の販売本格化

高スペックなダウンに引き合い

三井物産アイ・ファッション(東京都港区)は、 カナダ発のダウンジャケットブランド「クオーツ」の販売を本格化させる。同社は、日本での独占輸入販売権を取得し、17秋冬シーズンに展開をスタートさせている。同シーズンに都内の有力セレクトショップと取引を開始。さらに18秋冬から、セレクト店に加え、百貨店自主編集売り場など本格的に販路を開拓する。

クオーツはカナダ・モントリオールで1997年に創業。カナダで生産するダウンジャケットは品質が高く、極寒地の調査団や探検隊、航空会社のスタッフブルゾンなどに採用されて いる。2016年にブランドイメージを一新し、現代のライフスタイルに合わせたコレクションを提案。ダウンの供給からデザイン、縫製に至るまで、全ての工程はモントリオール近郊で対応している。

三井物産アイ・ファッションではダウンジャケットとしての高いスペックとモダンなシルエットを訴求し、ファッション感度の高い消費者を開拓していく。「将来的には直営店の開設も視野に入れる。ウイメンズ商品の強化も進んでおり、今後はバッグなどのアクセサリー類も拡充する」(三井物産アイ・ファッションの大木龍介執行役員)

ダウンジャケットの価格は7万~18万円。デザインはロングタイプからショート丈まで幅広く、カナダ産コヨーテをフード部分に配したタイプもそろえた。同ブランドのジャンプィリップ・ロバート社長は「商品を増やしながら、日本の売り上げを拡大させたい」と市場開拓に意欲を見せた。

 

2018年10月4日(木) 繊維ニュース4面

2018.09.12  

ベトナム製生地の活用進む

外・外拡大もテーマ

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、ベトナムでの対日縫製品ビジネスで現地生地調達を拡大している。「コストメリットとトラブル発生時の対応のしやすさ」がその理由で、今後は納期短縮効果も見込む。縫製アイテムでは主力のスーツ、スポーツに加えてカジュアル関連が増えており、現地生地調達の拡大や生産性の向上に取り組みながら今後も増やす。対日以外の販路拡大も本格化する。

三井物産のベトナム法人に担当人員を置いて取り組む対日縫製品事業の2018年3月期は、顧客数やアイテム数が増えるなど堅調だった。アイテム別ではカジュアル関連の伸びが顕著で、その背景には「現地で調達できる生地の幅が格段に広がってきた」ことがある。

中国製生地や日本製生地、タイ製生地などをベトナムに持ち込み、縫製して日本に輸出する--というのがMIFによるベトナム縫製品事業の従来手法だったが、「ベトナム製生地の比率がここ3年ほどで急激に高まっている」。

台湾系、韓国系、中国系の生地メーカーが同国への進出を加速しており、連携を進めた。現在の現地生地調達比率は2割で、今後も増やす。調達生地はポリエステル100%、ポリエステル・綿混、綿100%などバリエーションの広がりが見られる。以前は太番手糸使いの生地が主流だったが、中国系の進出によって細番手糸使いの生地もかなり増えてきた。

協力する現場縫製工場は、スーツ2工場、スポーツ3工場に加え、近年増えるカジュアル関連でも5工場を確保した。それぞれに提携スタッフも派遣して品質、納期管理に努めている。

今後も縫製の生産効率向上に取り組むとともに、「5 工場との関係を強化する」ことでカジュアル関連の抵大を狙う。特に「中国ではコストが合わなくなってきている」と言うボトム関連をその 対象とし、韓国系や台湾系の生地メーカーと共同開発するオリジナル生地も絡めながら同アイテムの拡大につなげる。近年増加傾向にあるセーター類もさらに増やす。

対日以外の販路開拓にも取り組む。現在は対日が9割、対欧米が1割という販路構成だが、日本市場の少子高齢化なども見越し、比率を変えていく。

 

2018年9月12日(水) 繊維ニュース3面

2018.06.27  

「クロスアプリ」強化

新素材投入し幅広く対応

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、独自素材ブランド「クロスアプリ」を引き続き強化していく。クロスアプリは、機能など素材の特徴ごとにサブカテゴリーに分類している独自素材群。サブカテゴリーの数も27に拡大しており、今後もさらに増やしていく。

クロスアプリの最大の特徴は、消費者向けの情報発信ツールとして利用できる点。今年3月には、ブランディングプロジェクト「クロスアプリラボ」の取り組みとして、会員制交流サイト「インスタグラム」に、架空のユニフォームコレクションを発表している。

指導者、漁師、書道家、探偵などの職種を想定し、吸湿速乾や保湿性がある高機能素材を使用したユニフォームを作成。クロスアプリのイメージをアピールしている。

ベースとなる素材開発では19初夏向けで、新たにポリエステル・レーヨン・キュプラの混紡糸を投入。紙糸を使った独自素材の「ワクロス」では風合いを高めることで、これまでのメンズ中心からレディースでの展開にも注力する。

百貨店からショッピングセンターまで幅広い価格帯の商品に対応。レディースはブラウスやワンピース、メンズはパンツを中心に打ち出しを強める。

一方生産面では、MIFにとってベトナムは、ASEAN地域での最重要拠点となっている。中国企業から細番手糸を調達して生地から縫製まで一貫生産し、高級感ある素材を中心に取り組む。

組織もこれまでの顧客ごとに対応するものに加え、4月からは工場横断型の組織を立ち上げている。

 

2018年6月27日 繊維ニュース6面

2018.06.26  

19年春夏から希少ギリシャピマ綿で製品提案

三井物産アイ・ファッションは19年春夏から、ギリシャのピマ綿「グリースピマコットン」を使った製品提案を始める。現状、日本では高級タオル用途で使われているが、アパレルでは採用されていない。同社はこのほど、国内紡績でアパレル向けに糸を開発、生地・製品化を進める。

グリースピマコットンは、繊維長が28ミリのギザ綿より長い33~36ミリの超長綿。柔らかさが特徴で、「強撚糸ではなく、ソフトな糸に仕上げた」という。20、30、60番手を揃える。同社によると、世界で生産される綿花のうち、グリースピマコットンの割合は0・08%。素材の心地良さとともに、希少性も訴求する。今後は、糸からストックして販売することも視野に入れている。

「グリースピマコットン」をアパレルに採用した
2018年6月26日(火) 繊研新聞4面

2018.06.13  

オリジナル素材拡充

 19年春夏 環境配慮型発信

三井物産アイ・ファッション(MIF)は19年春夏向けで、独自開発のバリエーションを拡充している。糸、テキスタイルで開発を強化しており、品番によってはストック対応も行う。開発の大きなテーマは「エコフレンドリー」で、環境配慮型を重点に発信する方針だ。

19年春夏で新たに投入するのは、キュプラ・ポリエステル・レーヨン混を組み合わせた素材。「環境への優しさと汎用性」を両立させたほか、「MVS」紡績を活用することで、毛羽が少ないのも特徴。混率はポリエステル50%、レーヨン35%、キュプラ15%で30番手を展開する。MIFが糸から開発し、中国でテキスタイル化する仕組みを構築した。ジャケット、シャツ、ブラウスなど多彩な製品での活用を想定しており、メンズ、レディス双方に対応する。19年春夏向け製品OEM(相手先ブランドによる生産)の基軸と位置付けており、糸でもストックする。

リサイクル素材や紙糸と合繊を複合した独自開発の「和くろす・ハイブリッド」も重点に挙げる。和くろす・ハイブリッドは従来、カジュアルタイプが主力だったが、拡販に向けて「きれいめな表情の品番を充実させた」。オリジナルのテキスタイルコレクション「クロスアプリ」では、ストレッチタイプを豊富に揃える。デビューとなった17~18年秋冬ではパンツ向けが先行したが、シャツ、ワンピース向けの開発を進めた。

無地主体から柄物、ドビー系へ表面感の幅を広げ、拡販に期待する。和くろす・ハイブリッド、クロスアプリのストレッチタイプはともにテキスタイルでの在庫を予定している。同社は昨年から素材担当者を3人増員するなど、陣容を充実させており、今後も素材開発を加速させる。19、20日にスパイラルホールで総合展を開く。テーマは「地球と体にやさしい、ものづくり。」で、19年春夏向けに開発した素材に加えて、マーケットの詳細な分析に基づいた製品サンプル1000点を展示する。

 

2018年6月13日(水) 繊研新聞4面

2018.06.11  

環境や快適性打ち出す

19、20日に総合展示会

三井物産アイ・ファッション(MIF)は19春夏向け素材提案で、快適性とともに環境を打ち出す。独自素材ブランド「クロスアプリ」の環境への打ち出しとして、新たにポリエステル・レーヨン・キュプラの混紡糸を投入した。ストレッチ素材は、着心地の良さなどを重点にスーパーストレッチとリカバリーを軸とする。19、20日にスパイラルホール(東京都港区)で開く19春夏総合展示会で披露する。

今回の展示会では「エコ」「ワクロス・ハイブリッド」「ストレッチ」の三つを訴求ずる。紙糸から作られた繊維「ワクロス・ハイブリッド」は採用したブランドが増加したことから、今回改めて注力する。

経糸にキュプラを使用してエレガンスな雰囲気を演出する。平織りのラッセルやドビーなど表面感がある素材を追加した。経糸に使用するポリウレタン繊維を太くすることで、春夏衣料で要望が強いストレッチ、イージーケア性を向上させる。さらに、ワクロス・ハイブリッドのソックス什器(じゅうき)で展示し、売り方を含めた提案も行う。

引き続き評価が高いストレッチ素材では、シャツやワンピースを打ち出す。細番手の糸を使用し、ブロードやローンといったシャツ生地、サッカーなど柄物や薄地を充実させる。

 

2018年6月11日(月) 繊維ニュース2面

2018.06.06  

キュプラ使用のER混紡糸

多様な価格帯で展開

三井物産アイ・ファッションは独自素材群「クロスアプリ」で、19春夏からポリエステル50%・レーヨン35%(ER)に、キュプラ15%を加えたオリジナル混紡糸を投入する。番手は30単で、先染め・後染めの両方に対応する。ER糸は一年を通して汎用性が高く、キュプラを加えることで吸放湿性や高級感を出しつつ、価格綿を考慮した混紡率で多様な価格帯での展開を可能にした。

同糸は毛羽立ちを抑えるために、「MVS」紡機を使用して中国で紡績。再生セルロース繊維であるレーヨンとキュプラを使用して、環境に配慮したものとする。

同糸は、中高級衣類から百貨店からショッピングセンターまで幅広い価格帯の商品に対応する。レディースはブラウスやワンピース、メンズはパンツを中心に展開する。

同社は、クロスアプリでストレッチ素材の高付加価値化にも注力している。中高級衣類からボリュームゾーン、スポーツウエアまで幅広い販路に向けて提案している。

 

2018年6月6日(水) 繊維ニュース3面

2018.04.23  

2018春季総合特集 トップインタビュー

三井物産アイ・ファッション

三井物産アイ・ファッションの白崎道雄社長は繊維産業でのデジタル技術活用、広がりが目前まで来ているとの見方を示す。三井物産本体が掲げる「デジタルトランスフォーメーション」の 方針と連動しながら検討を進めている段階。業務の効率化に貢献する手法とともに、デジタル技術を使った新しいビジネスモデルの構築も重視する。

新事業につなぐデジタル活用へ

社長 白崎 道雄 氏

-AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の活用を主題に第4次産業革命が進みつつあるとされますが、実感はありますか。

「いつ、どこで、誰が起こすのか」という段階にまで来ているという印象を持っています。ファッション・衣料の消費はなくなりませんが、その一方で業界では人手不足が進み、競争も激しくなっています。これから業界が継続して成長するための何らかのイノベーションが必ず起きてくるでしょう。

-MlFとして取り組んでいることはありますか。

当社単体でできることは限られているので、三井物産本体が掲げる「デジタルトランスフォーメーション」戦略と連動して、繊維分野で何ができるかを検討しており、案件の形成を進めつつある ところです。

当社が担うのはモノ作り機能です。プロダクト・ライフサイクル・マネジメントに関連する技術の情報を三井物産本体から紹介してもらって選ぶことを考えています。人の手を掛けずにできる分 野をどのように切り替えるかもポイントです。それだけでなく、デジタル技術を活用し新しい事業モデルに変わっていく考え方も重要と思います。

-2017年度を振り返っていかがですか。

製品OEM/ODM事業は上半期が厳しい環境で推移しました。その前の年からの流通在庫が残り、店頭の盛り上がりも欠けたことから注文を得にくい状祝が続きましたね。秋口までこうした環境が続き、防寒衣料が活性化したことで一息ついたという印象です。春夏商品への意欲が出て、足元の18秋冬防寒衣料の商談まで続いています。

製品ビジネスではスポーツウエアが好調でした。世界的に見てもこうした傾向が見られたと思 います。

-輸出事業の方はいかがでしたか。

年間を通じて非常に安定的に推移しました。高機能テキスタイル「パーテックス」が、ブランディングに成功したことで堅調でしたし、差別化原料のトレーディングも世界的な規制強化の流れを追い風にして、販路を広げることができました。輸出がけん引した17年度だったと言って良いでしょう。

-ブランドマネジメントに関する新しい打ち出しも目立ったと思います。

顧客ニーズに応える新しい商材を買い付けてくる機能を専門商社らしく果たすことができたと思います。ロシアのブランドを紹介するなど、他社の拠点がない国・地域で商材を掘り起こし、商社に求められる役割・期待に応えました。高価格で、しかも単品の商材へのニーズが活発になっています。製品ビジネスと併行して力を入れて行きます。

-製品ビジネスでは中国で生産管理する難度が上がっています。

巨大なスペースがある同国で「最後には何とかなる」との感触がここ数年はありましたが、それを超えて状況が変わってきています。環境規制強化による生地生産の長期化、縫製キャパ不足の影 響があり、「注文があれば作れる」という認識が崩れ始めたことを、今年は顕著に感じました。産地の移転が一段事して、今後は精度を高める方向になって行くでしょう。

-18年度方針は。

製品ビジネスの環境を踏まえ、今後に向けた仕込みを17年度に整えました。今年はそれを貫く1年間です。製品軸でくくった事業部を作りました。顧客軸での組織が中心でしたが、これからはモノ軸と顧客軸で攻めて行きます。日本以外の顧客開拓はモノ起点の事業部が担当します。〝全員参加型〟で取り組む1年間にしたいですね。

生地・原料ビジネスについては、パーテックスが40周年を迎えます。3~4年先を見据えて、どんな方向性で伸ばしていくかを前期に話し込んできたので、記念イベントを皮切りに、商品そのものの価値向上とマーケティングの強化をさらに図っていくつもりです。

差別化原料の貿易は市場を広げます。中国、米国市場は継続して掘り下げることに加え、中東、南米の開拓に着手したいと考えています。エネルギー分野に強みを持つ三井物産のネットワークを 通じて現地のニーズ、顧客に接近します。

-海外事業の拡大に向けた方針は。

東京をヘッドクオーターに、海外拠点の情報を集約して欧米、その他の有望市場での展開を強めて行きます。必要に応じて人材も補強します。

私の記念日

記念日や日付に「あまりこだわりがない」そうだが、逆に「これから先、印象深い1日に出会うときが来るのかもしれない」と思い直した。「まだ、道の途中」と続け、未来志向を見せる。「4月1日は毎年、気持ちが新たになる」と言う白崎さん。これも「道の途中」という考えの現れかもしれない。新年度の初日に新入社員を迎えると、会社の責務について改めて考え、身を引き締める機会になっている。そんな自身が仕事を引退する日こそ、心に深く感じる記念日になるのかもしれない。

 

2018年4月23日(月) 繊維ニュース13面

2018.03.29  

ベトナムを最重要拠点として開発

三井物産アイ・ファッション(MIF)は三井物産のベトナム法人に担当者を置いて現地素材の開発に取り組んでいる。定番品の供給制を確立し、差別化品と縫製品種の拡大を進める。

差別化品ではスポーツ分野向けで、綿と機能糸を複合した織物が18秋冬衣料から縫製一貫でスタート。機能を持った商材として提案に力を入れる。

台湾系メーカーと協業してベトナムで製織、加工した透湿防水機能素材「パーテックス」を欧州向けに生地販売する取り組みも始めた。

一般衣料用途でも韓国系メーカーと取り組んだ綿複合の2方向ストレッチパンツ地の提案を開始した。中国企業との開発では、細番手綿糸を調達して高密度に織るコート地が、縫製一貫で一部、18秋冬衣料での採用を見込む。

MIFにとって、ベトナムはASEAN地域の最重要拠点となっている。素材ラインアップは商品カテゴリーごとに取り組み先を絞って現地生産品種を増やしていく考え。

縫製も中国からの生産移管を受けて雑貨やインナー、セーターなど対応品種を増やす。生産拠点を南ベトナム、北ベトナム両方で広げる。技術指導者、品質管理人員も増強する方針を掲げる。MIFの担当部署である調達戦略室から工場を巡回する頻度や人員を増やす。

 

2018年3月29日(木) 繊維ニュース6面

2018.03.29  

「クロスアプリ」 ストレッチタイプが人気

三井物産アイ・ファッション(MIF)が販売する、テキスタイルコレクション「クロスアプリ」のストレッチタイプの引き合いが強まっている。主にパンツ地として人気となっているが、今後はシャツやジャケットでの採用も見込んでいる。 クロスアプリのストレッチは、18年春夏向けから提案を本格化させた。PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維とポリウレタンの双方を、綿やウールでカバリングした糸を使用したことで、「キックバックと伸長率を両立させた」のが特徴だ。

本格販売に先駆けて、17~18年秋冬から大手アパレルが採用するなど人気となっている。昨年12月に開いた18~19年秋冬向けの総合展でも提案したが、その後、顧客から「再度、提案してほしい」との声が多く、広がりを期待している。

ファッションブランド向けを先行させているが、スポーツブランドからの関心が高まっているほか、パンツ以外のシャツ、ジャケット向けのテキスタイル開発も進めている。また、保温や吸水速乾といった機能糸をカバリングすることで、ストレッチ性だけにとどまらない多機能タイプの開発も推進している。

MIFは「ストレッチは誰もが知っている機能だが、差別化できるストレッチを目指して開発した。伸びるという機能だけでなく、高いキックバック性も兼ね備えたことが評価につながった」としており、今後も提案を強める方針だ。

 

2018年3月29日(木) 繊研新聞5面

2018.03.20  

パトリック・ダブルスラッシュ 店頭発信強化

「パトリック・ダブルスラッシュ」 店頭発信を強化 カメイ・プロアクトと協業

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、シューズブランド「パトリック」のアパレルライン「パトリック・ダブルスラッシュ」で店頭での発信を強めている。2月から3月にかけて日本とフランス双方で期間限定店を開設したほか、カメイ・プロアクトが9日に開いた直営店「パトリック・ラボみなとみらい」でもパトリック・ダブルスラッシュの販売をスタートさせた。 パトリック・ダブルスラッシュは、MIFが18年春夏から展開するパトリックのアパレルライン。シューズを企画・販売するカメイ・プロアクトとライセンス契約を結び、ウェアやアクセサリーを企画している。

伊澤良樹氏をディレクターに迎え、セレクトショップへの卸販売やODM(相手先ブランドによる設計・生産)、ダブルネームの開発などを想定している。

18~19年秋冬向けは「スキーの後の集い/くつろぎ」をテーマに掲げ、ウェア、帽子、グローブを企画した。対象はユニセックスで、ウェアでは喜友名朝矢さんが描き下ろしたアートをあしらったアイテムも揃えている。

18年春夏については「セレクトショップ販路で好評」で、雑誌での露出も増えている。パトリックは、今年が日本進出40周年。シューズの露出も増加しており、パトリック・ダブルスラッシュもカメイ・プロアクトと協業してシューズを開発するなど発信を強める。

パリでのイベントの様子。特徴のあるタグも目を引いた

 

2018年3月20日(火) 繊研新聞4面

2018.03.15  

「クロスアプリ」 SNS活用し認知拡大

三井物産アイ・ファッション(MIF)のオリジナルテキスタイルコレクション「クロスアプリ」がSNSを用いたマーケティングで認知度を高めている。フェイスブック、インスタグラムなどで広告を発信し、専用サイトから顧客の販売サイトへ誘導する仕掛けが実った。顧客の販売拡大につなげている。

【関連記事】「パトリック」のアパレルライン 60型でデビュー

今回のマーケティングは、トウキョウベースのEC専用ブランド「ソーシャルウェア」と組んだ。製品化および販売の両面で協業した。製品化では、ソーシャルウェアがクロスアプリのストレッチ、シンプルケア、アクティブシェルという3タイプの素材を使って企画、MIFが製品を供給した。

販売面では、MIFがSNSでクロスアプリとソーシャルウェアの商品を組み合わせた広告を発信。MIFの自社サイトおよびクロスアプリとソーシャルウェアの協業サイト、ゾゾタウン上のソーシャルウェアの販売サイトに誘導する仕組みを構築した。

画像の撮影や配信はキッズコースターの協力を得ている。広告は30万ビューとなり、3000人がソーシャルウェアの販売サイトを訪問した。

MIFは今回、クロスアプリの認知度アップと顧客のブランドへの販売サポートの両面で成果が出たと見て、今後も同様の仕組みを活用する方針。すでに「アパレル企業2社からアプローチがある」としている。

 

2018年3月15日(木) 繊研新聞1面

2018.03.14  

クロスアプリラボ ユニフォームコレクション

〝想像のユニフォーム〟形に

MIF 共同企画「クロスアプリラボ」から

三井物産アイ・ファッション(MIF)とキッズコースターとの共同プロジェクト「クロスアプリラボ」は、MIFのオリジナル「クロスアプリ」の機能素材を使った架空のユニフォームコレクションを発表した。

指揮者や猟師、書道家、木こり、探偵など様々な仕事やシチュエーションに合わせ、クロスアプリの吸汗速乾「ドライ」や保湿性「モイスチャー 」、汚れ防止「ステインガード」など高機能素材を使ったユニフォームを制作。「資生堂ビューティークリエイションセンター」のへアメイクチームや展示会のオブジェなどを作る「イノウエインダストリーズ」、原宿にオープンしたベーカリーショップ、東京造形大学などに提案し、すでに現場での着用がスタートして いる。

キッズコースターは、ファッションブランド「ティート・トウキョウ」などの運営に加え、ブランドビジネスのノウハウを生かしたデザインや販促、マーケティングなど総合的なブランド事業を手掛ける。

昨年MIFと共同でクロスアプリラボを立ち上げ、クロスアプリのブランディング、デザイン、プロモーションなどを担つ ている。

 

2018年3月14日(水) 繊研新聞4面

2018.03.09  

高伸張高回復素材

高伸張高回復素材に注力

品種増やして拡販

三井物産アイ・ファッションは独自素材群「クロスアプリ」でストレッチ素材の高付加価値化に力を入れている。ポリウレタン(PU)とポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維を組み合わせた独自開発の高伸張高回復機能糸に、異素材を複合するバリエーションを増やしている。

中高級品衣料からボリュームゾーン、スポーツウエアまで幅広い販路に向けて提案。パンツからトップスまで多用途展開を狙う。ストレッチ分野で同素材群を主力に位置付ける。パンツを中心にストレッチ性の付与が定番化する中、25~30%の高伸張率と95~97%の高い伸張回復率を持つ素材で差別化する。特に膝抜けしないストレッチパンツに対する強い要望に応える。

PUとPTT複合繊維「ライクラT400ファイバー」を組み合わせる独自開発糸が技術の基盤。PUにT400と綿・レーヨン複合糸をカバリングした2方向ストレッチコーデュロイ、PUとT400をポリエステルウール複合糸で覆った織物など風合いのバリエーションを増やしてる。

ポリエステル綿混糸をカバリングし、綿と交織したデニムは、百貨店アパレルブランドが今春夏のジーンズに試験的に採用。店頭販売が好調なことから1月に倍増の追加注文を受け、18秋冬での広がりが期待する。18秋冬展示会で披露したこれらの素材で「再びプレゼンを求められるケースが多い」と言う。

機能ポリエステルを加工した素材を加えるなどでスポーツブランド向けのも提案していくほか、ボリュームゾーン向けも開発する。

パンツ地だけでなく、薄地織物も強化する。シャツ、ブラウス向けブロード素材、合繊を複合したクールビズ用ジャケット素材などトップス用途も19春夏向けから本格的に開拓する。糸加工の拠点は中国、ベトナム、インドネシアに置き、各国で縫製まで一貫生産する体制を敷く。

 

2018年3月9日(金) 繊維ニュース3面

2018.03.08  

パトリック・ダブルスラッシュ

シューズと相乗効果

「パトリック・ダブルスラッシュ」事業

三井物産アイ・ファッション(MIF)はアパレルブランド「パトリック・ダブルスラッシュ」事業で、「パトリック」シューズのアジア商標権を持つカメイ・プロアクト(東京都港区)と相乗効果による事業拡大を目指す。カメイ・プロアクトの直営新店舗でアパレル製品を取り扱う。9日まで同社で開く18秋冬シューズ展示会にMIFも参加し18秋冬商材を披露している。

パトリック・ダブルスラッシュはMIFが取り組むアパレルブランド事業。シューズで商標権を持つカメイ・プロアクトと提携して18春夏からスタートする。

MIFがブランドコンセプトを企画し、国産素材、国内縫製のモノ作りで卸事業から始める。企画・生産から販売まで自社で手掛けるMIFでは初めての事業。国内ではスポーツファッションのセレクトショップ「スタイルズ代官山」(東京都渋谷区)でポップアップショップを開いている。

カメイ・プロアクトのシューズ直営店での販売も予定しており、9日に開店する「パトリックラボ みなとみらい」(横浜市)では約50平方㍍規模の売り場の内、7平方㍍ほどをアパレルのコーナーに充てる。

カメイ・プロアクトが手掛けるシューズ事業は中心購買層が40代以上で若年層の取り込みが課題。アパレル展開による購買層の幅出しを期待する。

 

2018年3月8日(木) 繊維ニュース3面

2018.03.07  

クロスアプリラボ ユニフォームコレクション

〝架空ユニフォーム〟発表

三井物産アイ・ファッションは、独自素材群「クロスアプリ」のブランディングプロジェクト「クロスアプリラボ」で、架空のユニフォームコレクションを発表した。指揮者、猟師、書道家、探偵などさまざまな職業を想定し、吸汗速乾や保湿性を持った機能素材を使ったユニフォームでクロスアプリのイメージをアピールする。会員制交流サイト「インスタグラム」の公式ページで公開していく。

資生堂ビューティークリエイションセンターのへアメイクチーム、著名人宅の家具などを制作するイノウエインダストリーズ、東京造形大学など、既に現場で着用されてい るケースもあるという。

クロスアプリは、素材をカテゴリー別にサイン化し、消費者が素材からブランドや服選びをできるようにする取り組み。

クロスアプリラボではこうしたカテゴリー分けを生かし、それぞれのシチュエーションや用途に適した機能素材とそれを用いたデザインを開発設計し、提案に役立てている。

 

2018年3月7日(水) 繊維ニュース2面

2018.02.28  

差別化素材をベトナムで

素材 - 縫製一貫すすむ

【ホーチミン=石川亮】

三井物産アイ・ファッション(MIF)はベトナムで差別化素材の開発と縫製品種の拡大を進めている。差別化素材ではスポーツウエア向け、ファッション衣料向けで18秋冬以降の実績を増やし、独自の高機能テキスタイル「パーテックス」の現地も始めた。縫製品種では雑貨や横編みの生産拠点を拡大。米国向け製品納入もベトナム縫製を活用して開拓した。

三井物産のベトナム法人に担当人員を置いて取り組む現地素材の開発は、台湾系、韓国系メーカーが協業先の中心。スポーツウエア向け定番品とユニフォーム用独自素材の供給が確立し、差別化素材の拡充を進める。

綿と機能糸を複合した織物を韓国系機業と開発。日本のスポーツブランド向けに18秋冬商品で縫製一貫対応する。糸から縫製まで同国で生産する機能性商材として、提案に力をいれる。台湾系メーカーとも協業してベトナムで製織、加工したパーテックスを欧州向けに生地販売する取り組みもスタートしたという。

ファッション衣料用でも付加価値品の品ぞろえを増やす。韓国系メーカーと取り組んだ綿複合の2方向ストレッチパンツ地の提案を始めているほか、中国企業との開発も開始。細番手綿糸を調達し、高密度に織るコート地が、ベトナムでの縫製一貫で一部、18秋冬衣料での採用を見込む。

縫製は中国からの移管もあり、生産品種が増える傾向にある。雑貨分野で、ニット帽や靴下、インナーをベトナムで調達する要望が増えている。横編み生産拠点を南越・北越で広げる方針も示す。

MIFが全社方針として掲げる海外顧客の開拓でも、日本製のファッション衣料用素材を使った米有力ブランド向けで、ベトナムの縫製基盤が貢献した。

今後、素材開発では商品カテゴリーごとに取り組み先を絞って現地生産できる品種を増やす。縫製は生産品種が増えているため、新たな縫製工場を開拓する。同時に技術指導者、品質菅理人員も増強する。MIFの担当部署である調達戦略室から工場を巡回する頻度や人員を増やす。外部人材も活用する。

 

2018年2月28日(水) 繊維ニュース8面

2018.02.26  

紙でできた新素材「和くろす」

紙でできた新素材「和くろす」使用の「C3フィット」にリピーター急増中

圧倒的なドライ感でランをサポートするソックス

多くの人にとってなじみの深い紙。その紙から作られた天然素材「和くろす」は、紙本来の機能が生かされ、軽さや通気性、快適性に優れている。自然に還る素材のため、地球環境に優しいのも特徴だ。中でも、ゴールドウインが手がけるハイパフォーマンス・ウエアブランド「C3フィッ卜」の「和くろす」を使用したソックスは従来のトレーニング環境を一変させる機能を持ち、着実にリピーターを獲得している。「なじみ深いけど、新しい」素材「和くろす」はどのように作られ、それを使用した「C3フィッ卜」のソックスはいかなる機能を持っているのか?トップアスリートをはじめとする実際の使用者たちと共にひもといていく。

靴の中は熱がこもりやすく、蒸れやすい。これは日常においてはもちろんのこと、スポーツ時においても足にダメージを与える大きな要因になる。汗で足の皮が濡れむけやすくなる他、足が滑りやすくなり、ソックスとの問に摩擦が生じるためだ。しかし「C3フィット」が展開するソックスで、使用されている「和くろす」は、吸放湿性に優れており靴の中の蒸れを軽減、はく人に圧倒的 なドライ感を与える。

そんな「和くろす」は、マニラ麻を主原料とする天然のフィラメントファイバーからできている。高品質な紙を特殊機械で糸状に細かくスリットし、その糸を撚ることで完成するが、紙糸は通常の合成繊維よりも固く、海外では技術的に作るのが難しい。日本の撚糸と編み立ての技術があってこそ、安定して高品質な紙糸素材が製造可能なのだ。現在、撚糸は岐阜、編み立ては奈良の専門工場が請け負っている。

紙由来の機能である温度調節や紫外線カット、生分解(地球に還る)、ドライ感、吸湿性、消臭性、軽量性、通気性、温度調節性など多くを備える「和くろす」は、合成繊維を超える多機能さから多くのブランドに採用されている。主なブランドは「ザ・ノース・フェイス」や「エーグル」、「エディー・バウアー」、「プランテーション」などだ。その中でも「C3フィット」はゴールドウインの自社ブランドであり、徹底した“ジャパン・クオリティー”にこだわっているという点で「和くろす」とも親和性が高い。

「C3フィット」が持つ「体の動きへのサポート機能」と「和くろす」の誇る「紙由来の伝統的、かつ新しい機能」。この2つが融合した、ソックスは、圧倒的なドライ性や土踏まずをサポートする縦アーチ、横アーチを備え、下半身のダメージを軽減するというサポート機能を持つ。その他にも、通常のスポーツソックスの約5倍の摩耗強度などを持ち、実際に使用した人の多くがリピー

ターとなっているという。その使用素材、製造工程、そして名前からも“和”の雰囲気を醸し出す「和くろす」と「C3フィット」。両者のタッグにより生まれた多機能ソックスに要注目だ。

 

ソックスのポイント

1. 圧倒的なドライ感

「和くろす」搭載の「C3フィット」ソックスの特徴は何といってもそのドライ性。紙糸だからこそ実現できる機能だ。優れた吸放湿性と独特の肌離れ性が足とソックスの間のベトつきやムレを軽減してくれる。特に雨の日に履くとその機能は顕著で、実際には靴下が濡れているのにその濡れ感や蒸れをほぼ感じない。通常のランニング&トレーニングはもちろんのこと、過酷な環境下でのトレーニングにも臨むことができる。

*187人のユーザーにソックスの体感調査を行ったところ、182人がドライに感じると回答。さらに、「とてもドライ」と回答した80人中、77人が雨天でもドライに感じると回答した。

 

2. 冬は暖かく、夏は涼しい

紙の糸を撚り合わせて作られている「和くろす」は、紙糸どうしの隙問に空気をはらむことにより、冬は暖かく、夏は涼しい。夏物としての爽やかな触感と涼感、冬物としての軽さと保温性を併せ持っているため、通年での使用が可能だ。特に冬のロードランニングは、足の冷えから敬遠してしまう人も 多いだろう。「和くろす」を使用した「C3フィット」のソックスはそういった悩みを解決し、ロードランナーの可能性を広げてくれるはずだ。

 

3. 通常の5倍以上の強度

「C3フィット」のソックスはl足2000 円~(本体価格)と、通常のスポーツソックスよりもやや値が張る。しかし、優れた摩耗強度を持っているため破れにくく、持続的に使用できる。通常 のソックスは500回の摩耗テストのクリアで製品化、スポーツソックスでも1500回ほどのテストクリアで製品化される。しかし、「和くろす」は1万回以上の摩耗テストをクリア済み。通常は破れるようなハードな使用にも耐えることができる。

 

COMMENT

〝ロングランでの足のトラブル・ストレスを軽減〟

足を濡らしても濡れた感覚が少なく、すぐ快適になるので、ロングを走るとき、足のトラブル・ストレスを大いに減らしてくれそうです。泥や水た まりなど普通は避けたくなるトレイルも思わず走りたくなります。

 

〝一足二役の優れたソックス〟

このソックスは薄さと耐久性、さらに快適性を兼ね備えている点が優れていて、スピードを求めるトラックやロード、耐久性を求めるトレイルと、一足で二役をこなしてしまう点が素晴らしいと思いました。

 

 

2018年2月26日(月) WWD 14面

 

 

2018.02.06  

「ニュージーランド・プレミアム・ウール」

セレクトなどで採用広がる 表情、価格の広さに支持

三井物産アイ・ファッション(MIF)が、オリジナルのテキスタイルコレクション「クロスアプリ」で開発した「ニュージーランド・プレミアム・ウール」の人気が高まっている。17年12月に同社が開催した展示会でも1番人気となり、18~19年秋冬で百貨店アパレル、セレクトショップ、SC系など幅広く採用される見込みだ。

ニュージーランド・プレミアム・ウールの特徴は、「オーストラリア産のメリノウールに比ベて白度が高い」ほか、ノンミュールジングである点など。MIFは18~19年秋冬で20品番を揃え、提案を本格化させた。紡毛系の布帛とニット向けの糸開発が中心で、「本来の特性であるしなやかさを打ち出したタイプだけでなく、ハリ、コシを実現したタイプも開発」した。

風合いに加えて、価格帯にも幅を持たせたため、 豊富な販路からの引き合いが強まっている。布帛ではアウター、コートでの採用が進み、ニット糸ではカシミヤを8%複合させたタイプを在庫して糸の提案を始めたが、「顧客の評価が高かった」という。

今回は秋冬向けの開発を進めたが、春夏に向けては強撚タイ プの開発に取り組む考えだ。また、紡績工程から発生する副産物(ノイル)を使ったタイプも「評判が良かった」として る。

MIFが本格的にニュージーランド・プレミアム・ウールを訴求したのは、17年12月に初めて社外で開催した総合展示会。2日間の会期で過去最高となる約700人が来場し、関心を集めた。会場ではODM(相手先ブランドによる設計・生産)サンプル、自社が扱うブランド、「パーテックス」を代表とする機能素材などを発信したほか、「3Dシュミレーションシステム」も提案した。同システムを活用することで、リードタイムやコストの削減につながり、「今後のサンプルの作り方が変わる」と期待している。

布帛、ニット双方で引き合いが強まっている

 

2018年2月6日(火) 繊研新聞4面

2018.01.25  

パーテックス

透湿防水タイプ拡販ねらう

「 信 用 」「 開 発 力 」高 め て

三井物産アイ・ファッョンの機能テキスタイル事業部は、基幹商品の軽量高密度織物「パーテックス」で、主に透湿防水タイプのさらなる開発強化と販路拡大に取り組むとともに、ブランド全体の認知度向上にも改めて力を入れる。

片岡満丸事業部長によると、同素材は1995年の販売開始以来、外貨ベースで一度も減収を経験していない。販路は欧州、米国という二大市場に豪州、ニュージーランド、韓国などを加えた海外向けが9割を占め、日本国内向けは1割程度。

連続増収の要因は、英国発の素材であるため欧州では元々認知度が高かったが、それが全世界的なものになってきたことや、アウトドア市場の世界的な広がり。さらに、品質管理やブランド管理の徹底による「信用」や、継続的に新商品開発に取り組んできたことによる市場ニーズの取り込みも好調継続の要因となっている。

昨年には開発強化の一環として、「カテゴリーが細分化しすぎていた」ことを受けて、カテゴリーの数を整理して、顧客や最終消費者に分かりやすくした。現状のカテゴリーは大きく分けて三つ。ダウン抜け防止軽量高密度織物タイプを「クアンタム」カテゴリーに集約して通気性を持たせた「クアンタムエアー」防水コーティング加工の「クアンタムプロ」をここに包含した。

透湿防水タイプは「シールドプロ」の2分類とし、2重織りタイプは「イクイリブリウム」とした。この3カテゴリーに、リサイクルや非フッ素といった環境配慮型やY型断面など糸からのテクノロジーという横軸の切り口を加えて展開する。

「クアンタムの販路であるダウン用途では確固たる地位を築けている一方、透湿防水タイプはまだまだ弱い」とし、今後はシールドタイプの拡販に力を注ぐ。

用途はレインウエア、スキーウエア、ゴルフウエアなどとなるが、「ライバル素材の存在は大きいが、シェアという点ではまだまだ伸び代がある」として新商品開発を絡めながら「ダウン用途を二つ目の柱に育てる」と意気込む。

ファッションのカジュアル化やアスレジャートレンドの浸透などを受けて、長年の課題である一般衣料向けの拡販を狙うとともに、プロモーション動画やカタログ作成など販促ツールを充実することでさらなる認知度向上にも努める。

 

2018年1月25日(木) 繊維ニュース3面

2018.01.25  

往来

「長く育てることも大切だが、3~4年周期で新陳代謝を図ることも必要になってきた」と語るのは、三井物産アイ・ファッションの川村一成ブランドマーケティング事業部第一室長。「人と同じ物を持ちたくない」志向が、インターネット検索を促してブランドの消費速度を早くしていく。ブランディングの施策を打ちながら輸入卸、顧客の買い付けサポートしてきた同事業部だが、こうした傾向の中でブランドビジネスにとって今後、必要な考え方を見据えて次の一手を打つ。

 

2018年1月25日(木) 繊維ニュース2面

2018.01.19  

欧州ブランドの扱い強化

 多彩なプランで対応力

三井物産アイ・ファッション(MIF)のブランドマーケティング事業部は18~19年秋冬向けで、欧州ブランドの扱いを強化する。インポートの買い付けだけでなく、ダブルネームやオリジナルデザインのOEM(相手先ブランドによる生産)など様々なプランを用意し、顧客への対応力を高めている。(稲田拓志)

18~19年秋冬で扱いを始めたのが、レディスバッグの「ロリステッラ」、レザーグローブの「オメガ」、ストールの「ジビウェア」。いずれも伊ブランドで、ほかにも帽子の「リアーナ」の提案にも着手した。仏ブランドでは、レディスシューズの「マリオントゥフェ」の扱いを開始した。

なかでも期待が大きいのは、ロリステッラで、2万円台(小売価格)という価格帯と、伊製ならではのモダンでスタイリッシュなフォルムにフェミニンな要素を入れたデザインが人気となっている。アブルッツォ州で創業したブランドで、MIFは新作コレクションの買い付けだけでなく、色、ファブリック、ディテールの変更や、一定条件を前提としたOEMも用意している。主力ターゲットは20~40代。「百貨店販路やメーカーなどで非常に評判が良い」という。

オメガは、ラグジュアリーブランドのOEMも手掛ける老舗ブランド。オールハンドメイドとなめしの技術に特徴があり、インポートとOEMの両方で対応。

ジビウェアはフィレンツェのファクトリーブランドで、ストールだけでなくポンチョも提案。リアーナもフィレンツェのブランドで、18~19年秋冬はトライアルで提案している。仏のマリオントゥフェはポルトガル生産で、履き心地が特徴のファクトリーブランド。参考小売価格は1万3000~1万9000円と、デザイン性と価格メリットを両立させている。

同事業部は16年4月、ビー・エム・シーの機能と既存のインポートを担当する人員を合体し、発足した。欧州ブランドの扱いだけでなく、カナダブランドのインポートやロシアブランドの開拓も進めている。

現在、独占輸入販売権を取得している伊のバッグ「バルドーニ」など約10ブランドを扱っているが、単純な買い付け業務にとどまらず、別注対応やOEMなどを組み合わせる形を目指している。今後もアクセサリーなどカテゴリーを広げ、ブランドをさらに拡充する方針だ。

 

       

イタリアのレディスバッグ「ロリステッラ」    フランスのレディスシューズ「マリオントゥフェ」
2018年1月19日(火) 繊研新聞4面

2018.01.17  

ブランドビジネス拡充

輸入卸に加えOEMも対応

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、ブランドインポート事業を拡充する。18秋冬から雑貨ファクトリーブランドを中心に扱いを増やす。輸入卸と買い付け支援だけでなく、取り組み先ブランドの在欧州工場を活用し、製品OEMに対応できるビジネスモデルを展開する。26日まで同社(東京都港区)で18秋冬向け内見会を開いている。

ブランドマーケティング事業部は輸入卸、買い付け支援を主力としてきたが、独占輸入権を持つ伊バッグブランド「バルドーニ」で、MIF が日本で契約するデザイナーを使ったダブルネームやOEMによる日本独自企画のモノ作り提案に取り組みを広げたことで、百貨店アパレルや専業メーカーを開拓。今春夏向けの受注数量が前年同期比4倍になったという。

18秋冬は取り扱うブランドと商品カテゴリーを増やして同様のビジネスモデルを横展開する。内見会ではイタリアの新興バッグブランド「ロリステッラ」や手袋ブランド「オメガ」、ストールやポンチョの「ジビ ウエア」仏シューズブランド「マリオン トゥフエ」などを展開する。

欧州に工場を持ち、著名ブランド向け製品OEM実績を持つファクトリーブランドが中心。輸入卸とともに、日本市場向けの企画アレンジや製品OEMに対応する。

顧客が仕入れ枠を抑制しつつ、目新しい商材に対する要望を高めている。日本に市場を求める欧州ファクトリーブランドと連携し、オリジナル商品を欧州生産で調達できる環境を提案して差別化要素にする。

モノ作りでの連携が可能で、日本の市場の価格に合うブランドを念頭に、今後もブランドを増やす。革小物やアクセサリーなど雑貨をフルラインアップでそろえ、将来的にはアパレル製品の取り組みも目指す。

 

2018年1月17日(水) 繊維ニュース3面

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