ニュース一覧

2016.10.03  

合併並びに社名変更に関するお知らせ

この度、三井物産インターファッション株式会社は、2016年10月1日付で三井物産テクノプロダクツ株式会社と合併することとなりました。
また、これを機に、商号を「三井物産アイ・ファッション株式会社」に変更することに致しました。
今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

合併の概要

弊社 合併先会社
商号  三井物産インターファッション株式会社  三井物産テクノプロダクツ株式会社
 事業内容  アパレル・服飾雑貨製品等
生産・仕入・販売業務
 機能資材・機能資材テキスタイル・産業資材
の輸出・輸入・外国間・国内取引
 所在地  東京都港区北青山三丁目6番12号  大阪府大阪市北区中之島二丁目3番33号
 代表者  白崎道雄  高田実
 資本金  8億5千3百万円  1億円
 新商号  三井物産アイ・ファッション株式会社
 効力発生日  2016年10月1日

過去のニュース

メディア掲載一覧

2016.12.28  

高感度テキスタイル紹介

デザイナーブランド向けに

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、国内デザイナーブランド向けの製品OEM(相手先ブランドによる生産)、ODM(相手先ブランドによる企画・生産)で、国内テキスタイルデザイナーのコレクションを紹介する。国内のデザイン会社と組み、デザイン会社がオリジナルで制作した生地をMIFを通じて顧客ブランドが活用できる仕組みを取り入れ、感度の高いモノ作りに貢献する基盤を整える。

営業統括第一本部第二事業部が提案する。テキスタイルクリエイター集団のKDS、デザインオフィスPOOLSと組み、それぞれが欧州ラグジュアリーブランド向けなどで制作した感度の高いオリジナルの国産テキスタイルコレクションを同事業部の主力顧客である国内デザイナーブランド向けに紹介し、製品OEM・ODMにつなげる。

第二事業部ではこうした感度の高いモノ作りに貢献する基盤整備を強化する考えで、17春夏向けで提案したポルトガル一貫生産にも継続して取り組む。

日本より低価格で縫製できるコスト感や安定性などの使いやすさと欧州トレンドを反映した素材開発力を訴求する。個別対応できるインクジェットプリント商材のほか、ニットでもカシミヤ、シルク、アルパカといった付加価値の高い天然素材を、価格競争力を持たせて展開する。

2016年12月28日(水) 繊維ニュース2面

2016.12.16  

17~18年秋冬向け 素材のアピール強化

「クロスアプリ」が重点

三井物産アイ・ファッションは17~18年秋冬向けで、素材提案を強めている。上旬に開いた展示会でも会場スペースの約半分を素材で占め、独自開発および独自セレクションの素材をブランド化した「クロスアプリ」を重点的に提案するとともに、高密度織物「パーテックス」の独立ブースも設置し、差別化を打ち出している。

同社は10月1日付で、三井物産インターファッションと三井物産テクノプロダクツ(MBT)が合併し、始動した。従来から独自素材を開発していたが、新体制の発足を機に、その流れを強めている。クロスアプリは当初、コンフォート、リサイクルなど9種類でスタートしたが、23種類に拡大。さらにパフォーマンスシリーズとして3種類を追加し、合計26種類となっている。紙糸と合繊を複合した「和くろす・ハイブリッド」もクロスアプリに含めており、17年春夏から消費者へのPR活動を開始する。

すでに動画サイトにクロスアプリを紹介するものをアップしたほか、来年にはクロスアプリのホームページも立ち上げる。ブランド浸透に向けては、製品OEM(相手先ブランドによる生産)の顧客とともにプロモーション活動を推進、顧客に向けてタグの使用を呼びかけている。

パーテックスは、これまでMBTが素材販売してきたが、合併を機に製品OEMでの活用を進める。MBTはフェイクファーの取り扱いにも定評があり、フェイクファーの製品OEMも加速させる。

製品のアイテムでは、ミドラーに着目。「アウターがなかなか売れないこともあり、中に着用するアイテムを充実させることが需要喚起に有効」と見ている。

17~18年秋冬向けの展示会は、来年1月25、26日にも開催する。今回は百貨店アパレルなど中高級ゾーンを主な対象にしていたが、次回はリーズナブルな価格帯の顧客が対象。これまでは春夏、秋冬で各1回の展示会開催だったが、顧客によって提案内容や時期が異なるため、17年春夏向けからシーズンごとに2回に分けて実施することにしている。

展示会でもスペースの半分を素材が占めた

2016年12月16日(金) 繊研新聞4面

2016.12.13  

デザイナーのインキュベーション事業に着手

三井物産アイ・ファッション(MIF)は国内デザイナーのインキュベーション事業に着手する。自社の調達、物流機能にとどまらず、ファッションビルやディベロッパーの紹介、プロモーションを得意とする企業との協業といったスキームを構築し、国内デザイナーに提供する。デザイナーの運転資金についても、金融機関との協業を準備、「次世代のデザイナーを育てるプラットフォームとして活用」(岩村隆生営業統括第一本部第二事業部長)する。 MIFの第二事業部の主な業務は、国内デザイナーブランド向けの製品供給だが、「デザイナーへの支援、育成も重要な役割」と判断した。日々、デザイナーと接する中で、「最も高いニーズが売り場確保」だったこともあり、ファッションビルやディベロッパーの紹介をスキームに含めた。MIFは「アジア・ファッション・コレクション」に協賛するなどデザイナーを支援しているが、今回のスキームに関してパルコにアプローチ。パルコも「アジア・ファッション・コレクションでのつながりをきっかけに、さらに一緒にできることを検討している」。

すでに複数のデザイナーブランドと話し込みに入り、調達面でのサポートを先行している。この一環で、国内、中国、ベトナムの背景に加え、欧州ブランドの縫製で定評があるポルトガル生産の仕組みを提供し、日本のテキスタイルデザイナーによるコレクションも提案している。

今後、全体のスキームを構築する予定で、三井物産グループのネットワークを生かし、デザイナーと異業種との協業も推進する。

2016年12月13日(火) 繊研新聞1面

2016.12.09  

消費者への情報発信強化

三井物産アイ・ファション(MIF)は独自素材の総合ブランド「クロスアプリ」のサブカテゴリーとして「クロスアプリ パフォーマンス」を加える。得意とするスポーツウエア向けOEM(相手先ブランドによる生産)、ODM(相手先ブランドによる企画・生産)を取り組み拡大に生かす。3素材で構成するサブカテゴリーとして展開し、ファッションアパレルのアスレジャー企画ニ一ズに提案する。今日9日まで同社(東京都港区)で百貨店、セレクトショ プ業態向けの17秋冬総合展示会を開催している。

クロスアプリはMIF独自素材の総合ブランド。生地の機能ごとに23のサブカテゴリーを設けており、17秋冬向けにクロスアプリパフォーマンスを加えた。防水・防風・透湿機能の「ハイドロシェル」、軽量・耐久機能の「フライトシェル」、都市の環境変化に対応する「アクティブシェル」の3素材で構成する。ファッション衣料ブランドが求めるタウンユース向けアスレジャー企画要望に応じた、使いやすい機能素材として訴求する。

クロスアプリのブランディングは最終消費者ヘ直接的な情報発信を重視したもの。素材の持つ機能を、各カテゴリーで設けたロゴと簡略なメッセージで容易に想起できるものにし、クロスアプリの下げ札が付いた製品の購買につなげる取り組み。このため、消費者認知を高める施策をポイントとし、インターネットを通じて強化する。2月にはソーシャル・ネットワーキング・サービス「フェイスブック」上にサイトを開設する。クロスアプリ素材の採用ブランドと取り組んだイベントも検討する。

2016年12月9日(金) 繊維ニュース2面

2016.11.02  

往来

「国内では、少なくとも規模が増えていくことはないと思われる中で、商社がどう生き残っていくかは簡単な問題ではない」と語るのは、三井物産アイ・ファッションの白崎道雄社長。無駄な商品、売れない商品を作 ってはいけないという在庫の最小化に向かう流れは、ボリュームを追ってきた商社の製品ビジネスとは相反するもので、モノ作りの手法が変わっていく。こうした状況を勝ち抜くには、30代の若手人材による発想も必要 だ。「〝 好景気〟を実感した経験がない世代だけに、違う発想ができるはず」と語る。

2016年11月2日(水) 繊維ニュース2面

2016.10.31  

【商社】進化する商社の製品展:現場主導で新たな工夫

春夏、秋冬で各1回、総合的な展示会を開催してきたが、17年春夏向けでは価格帯別に2回に分けて実施した。顧客が百貨店向けアパレル、セレクトショップ、SPA(製造小売業)と多岐にわたり、日程や価格帯でずれが生じることから実施したもので、6月には百貨店アパレルなど中高級ゾーンを主な対象にした展示会を開催。続いて7月にはセレクト、駅ビル系に向けて、リーズナブルな価格帯にこだわった展示会を開いた。 とくに7月に開いた展示会は、若手メンバーのアイデアから生まれたもので、会場も音楽フェスのような雰囲気を醸し出した。ウェアだけでなく、帽子、バッグなど雑貨も豊富に揃え、製品サンプルは約500点を数えた。展示会には顧客への発信、商談促進という意味合いが第一義的だが、現場主導で実現したことは「社内の人材育成という点でも意義がある」と見ている。

展示会は毎回、独自素材のブランド化、会期延長など新たな趣向を凝らしてきたが、ユニークなのが店頭での見せ方を意識した打ち出しだ。とくに16年春夏向けで披露したのが、POP(店頭広告)を絡めた提案で、「アパレル、小売業の店舗スタッフが消費者に分かりやすく商品を説明できるように」にパネルを多用した。

三井物産アイ・ファッションは10月1日付で、製品OEMを主力とする三井物産インターファッション(MIF)と原料、生地輸出を強みとする三井物産テクノプロダクツ(MBT)が合併して誕生した。旧MBTは独自に展示会を開いているが、旧MIFの紙糸使いの「和くろす・ハイブリッド」を展示するなど以前から連携を重視しており、今後も融合が進むものと見られる。

雑貨も豊富に揃えた7月の展示会

2016年10月31日(月) 繊研新聞6面

2016.10.25  

2016秋季総合特集 トップインタビュー

三井物産アイ・ファッション 社長 白崎 道雄氏 新たな価値提供に注力 業界全体の効率化が必要

旧三井物産インターファッションと旧三井物産テクノプロダクツが統合して発足した三井物産アイ・ファッション。素材で存在感を発揮する形でグローバル展開につながる基盤が備わり、新たな開発を含め、この機能を伸ばしていく考えだ。さらに、三井物産グループの総合力も積極的に活用して、5年後の業界を見鋸えた新たな機能を発揮していく。

―製品OEM事業の本年度上半期を振り返るといか がですか。

円高が急速に進行し、定着した分だけ、収益性はやや改善し た印象があります。ただ、これは円高で隠れてしまった部分があると言うこともでき、地合いが良くなったとは感じていません。喜べる状況にあるとは言えず、顧客とともに悩む状態は続 いています。

―QR・小ロット対応を求められる傾向が強いようです。

期近まで発注を引き付け、クイックデリバリーで生産する対応と製造原価を抑えるために東南アジアで生産する組み合わせが進んでいると感じます。アクセルとブレーキを、市況を見ながら慎重に運転する傾向が見られます。これまでは東南アジア地域への生産が強い勢い進んできましたが、やはり中国の裾野は広い。デザイン提案能力、素材開発力など対応力の高い中国メーカーが受注を戻していると聞きますし、東南アジアへのシフトも中国メーカー自身が進出するケースも多いですから、組み合わせが可能なこうしたメーカーはオーダーを増やしています。

―市場環境をどう捉えていますか。

9月の状況を振り返ると「勝ち組みがいない」という気がしており、地合いの悪さが一段と進んでいます。流通再編を含め、業界全体が大きな過渡期に差し掛かっているのではないでしょうか。売れない物、無駄になる物を作ってはいけないという時代が入口減の日本の中でやってきている印象を受けます。価格構造、モノ作りのやり方、在庫の持ち方が従来の手法では限界に来ており、これを切り替えるのは業界全体で取り組むことです。

―5年後の繊維業界を見据える中で、こうした流れは加速していく。

適時・適量・適化でロス徹底的に排除していく流れは加速するでしょう。その中で商社がどの立ち位置で事業をするのかは、これまで規模を追ってきただけに難しいですね。世の中全体が〝質〟に向かう中で当社としてのビジネスモデルの立ち位置が物流なのか、事業投資になるのかはしっかりと判断しなければなりません。

―製品OEM(相手先ブランド による生産)プラスαの強い機能も必要になるでしょうか。

そんな思いもあり、三井物産アイ・ファッションとして新たなスタートを切りました。非アパレル分野、海外展開が可能になり、繊維の世界的な需要拡大をこの5年間でいかに取り込んでいくかが当社にとって重要な課題です。旧MBTが手掛けてきた産業資材を含む素材ビジネスはマーケティング能力が認められて継続してきました。この機能を伸ばすことができます。

―特に独自の衣料用素材は海外市場向けの製品ビジネスに生かす考えですか。

製品OEMの海外展開は、独自性を持つかが継続する条件です。独自素材があり、継続的に開発する土壌もできたので、素材で存在感を発揮したいと考えています。ただし、その素材のプランディングも欠かせないでしょうね。輸出は商社の原型です。新しい市場を新しい商品で攻める姿勢は国内市場を新たな価値提供で開拓することにも役立つはずです。

5年後の市場の風景は変わっている。その中で新機軸となりうるような顧客との取り組みを始めていますし、マーケティングツールとして当社の機能素材をアピールする「クロスアプリ」の打ち出し方も導入、売り方に積極的に加担していく仕組みも取り入れました。三井物産の総合力を生かし、メディアや物流を観点に商品供給以外の価値提案も積極的に検討します。

好きな街 地方都市活性化を期待

18歳まで過ごした故郷である北海道札幌市を挙げる白崎さん。たまに帰省するたび、豊かな自然と都会の利便性が共存する地方都市の住みやすさを感じるという。「地 元で仕事があれば、北海道から出ていたかどうか分からない」と語る裏には、東京に極集中する今の日本に対する疑問もうかがえる。それゆえ、モバイルワークの進展には期待する。慢秀な人材をリーズナブルなコストで活用できるチャンスも出てくるからだ。札幌だけでなく、魅力ある地元の都市で働きたい人はいるはず。

2016年10月25日(火) 繊維ニュース12面

2016.10.14  

独自素材が集結

パーテックスなどで展示会

三井物産アイ・ファッションは12、13日、同社が展開する独自素材の展示会を都内で開いた。機能テキスタイル「パーテックス」、中わた素材「プリマロフト」で新素材を紹介。紙糸複合素材の「和くろす・ハイブリッド」では、採用拡充を目的にフルアイテムでの製品サンプルを披露した。パーテックスは軽量性を追求した「カンタムGL」で、経糸8デシテックス(T)、緯糸6Tのナイロン高密度織物を披露。21・5グラムの目付は同シリーズでも最軽量素材となる。

顧客ニーズや主力の輸出先である欧米のトレンドに合わせたテーマ設定でパーテックスシリーズを編集した点も展示会の特徴。リサイクルポリエステルとナイロンを用いたエコ素材で来場者の企画ニーズを掘り起こすとともに、要望が高いストレッチ素材についてもパーテックスシリーズからピックアップして披露した。

ポリエステル機能中わたプリマロフトでも新素材を加えた。高い断熱性を持つ、シューズインソールなど素材向け素材「エアロジェル」や650フィルパワーのダックダウンをプリマロフトわたに埋め込んだシートわたを新たに手掛ける。特にダウン複合シートわたは、中わたジャケットの新企画につながるなど来場者に注目された。パーテックスとプリマロフト使いのカットソー素材とともに天然素材複合でファッション衣料用素材を提案した。和くろす・ハイブリッドはスポーツソックスからアウター、パンツ、横編みといったファッション衣料のフルアイテムまで製品サンプルを陳列した。百貨店アパレル向けの採用実績を基に、販路と商材をさらに広げる。

2016年10月14日(金) 繊維ニュース2面

2016.10.14  

高密度織物「パーテックス」で最軽量タイプ

三井物産アイ・ファッションは、高密度織物「パーテックス」で、1平方メートル当たりの重さが21・5グラムと最軽量クラスのダウンプルーフを開発した。高機能中わた「プリマロフト」では、極めて高い断熱性を持つ新素材を靴のインソールやグローブ用途に提案するなど、進化する機能を打ち出す。 21・5グラムのダウンプルーフは、目付けが25グラム以下の「パーテックス・カンタムGL」シリーズとして打ち出した。ナイロンで経糸に7デニール、緯糸に5デニールの糸を使い、強度を保ちながら極めて軽量に仕上げた。リサイクルポリエステルやナイロンを使った「パーテックス・エコ」シリーズでは、非フッ素撥水(はっすい)剤を使用したタイプをアピール。海外アウトドアアパレルから非フッ素撥水加工へのニーズが高まっており、日本向けでも提案を強める。また、通気性を持ちながらダウン抜けを防ぐストレッチ素材シリーズも広がりつつある。

プリマロフトは、新たに高い断熱性能を持つ「プリマロフト・エアロジェル」を提案。70年代に開発された空気層を97%含むという極めて軽量な固体「エアロジェル」を使用。これまで人工衛星や水道管の凍結防止などに使用されてきたが、靴やグローブなど「民生用途としては初めての商品」だ。エアロジェルを微粒子化して不織布に混ぜ、パウチ化することで使用する。空気層がつぶれないことで、圧力がかかった場合でも断熱性を維持。寝袋の敷パッドなどにも使用が見込まれており、アパレル用途の開発も進めている。

高いスペックが求められるスキーやアウトドアなどで採用が広がっている

2016年10月14日(金) 繊研新聞4面

2016.10.03  

「三井物産アイ・ファッション」設立の狙い

10月1 日付で新体制スタート 原料・素材からOEMまでワンストップで業界ニーズに応える

三井物産の子会社でOEM(相手先ブランドの生産)を手掛ける三井物産インターファッション(以下、MIF)と原料・素材を扱う三井物産テクノプロダクツ(以下、MBT)が10月1日付で合併 し、新会社「三井物産アイ・ファッション」として新たなスタートを切った。衣料品の国内市場が厳しさを増す中、新体制に移行する狙いは何か。

木原伸一=三井物産ファッション・繊維事業部長(以下、木原):製品のMIFと原料・素材のMBTの機能をワンストップの体制にすることで、より優れたサービスをお客さまに提供できるようになる。合併の理由はこれに尽きる。これに先駆けて4月にはやはり三井物産の子会社ビー・エム・シーのブランドマーケティング事業をMIFに統合した。川上から川下までの機能を有する繊維専門商社として成長軌道に乗せ、厳しい競争環境での生き残りを図る。

白崎道雄=三井物産アイ・ファッション社 長(以下、白崎):統合は三井物産グループとしてファッション・繊維業界に旗を高く掲げる意思表示である。原料・素材のお客さまに対しても、製品のお客さまに対しても、より広く、より深く、そしてより近くをキーワードとしてコミットメントする。奇策はない。われわれの持つ機能をとことんまで磨くだけだ。例えばMBTはメーカー機能を持っており、高機能素材「パーテックス」は世界の有名アウトドアブランドに採用されている。MIFの持つ多くの取引先の情報を活用し、第二、第三の「パーテックス」を産み出せれば、そこに新しいビジネスモデルを創出できる。

木原:統合が社員のモチベーションを高める機会になればと思う。新卒、中途間わず優秀な人材を集めるためにも、製品だけでなく、原料・素材まで含めた幅広いフィールドで活躍できる環境は魅力だろう。現役社員にとっても同じ。確固とした意思を持てば活躍の舞台は広がる。

白崎:統合後の社員数は海外現地法人を含めて約500人。東京、大阪、名古屋の3拠点に加えて、中国本土と香港の100%出資の現地法人、さらには三井物産の海外ネットワークを活用する形で米国、ベトナム、カンボジア、インドネシアにも駐在員を置いている。繊維商社としての専門性、総合商社のネットワークをうまく融合することで、さまざまなサービスを提供できる。

木原:三井物産の繊維事業の強みの源泉は、長い時聞をかけて培われた顧客目線による顧客満足の追求心だ。三井物産アイ・ファッションも詰まるところ顧客サービス業だと考えている。特定の機能で取引先と結び付くだけでなく、日々変化するマーケットニーズに基づいて、最適のソリューションを提供できなければ信頼は勝ち取れない。

白崎:あるお客さまはデサイン、別のお客さまはしっかりした工場、また別のお客さまは海外展開のサポート…。お客さまの悩みを解決に導くのが商社の腕の見せどころ。特に、多くのアパレルは今後の成長をアジア市場とにらんでおり、商社のグローバルなネットワークに期待を寄せていただいている。三井物産アイ・ファッションだけではできないことも、三井物産と一緒に取り組む ことで道が聞ける。

2016年10月3日(月) WWDジャパン24面

過去のメディア掲載情報

プレスリリース一覧

2016.12.28  

高感度テキスタイル紹介

デザイナーブランド向けに

三井物産アイ・ファッション(MIF)は、国内デザイナーブランド向けの製品OEM(相手先ブランドによる生産)、ODM(相手先ブランドによる企画・生産)で、国内テキスタイルデザイナーのコレクションを紹介する。国内のデザイン会社と組み、デザイン会社がオリジナルで制作した生地をMIFを通じて顧客ブランドが活用できる仕組みを取り入れ、感度の高いモノ作りに貢献する基盤を整える。

営業統括第一本部第二事業部が提案する。テキスタイルクリエイター集団のKDS、デザインオフィスPOOLSと組み、それぞれが欧州ラグジュアリーブランド向けなどで制作した感度の高いオリジナルの国産テキスタイルコレクションを同事業部の主力顧客である国内デザイナーブランド向けに紹介し、製品OEM・ODMにつなげる。

第二事業部ではこうした感度の高いモノ作りに貢献する基盤整備を強化する考えで、17春夏向けで提案したポルトガル一貫生産にも継続して取り組む。

日本より低価格で縫製できるコスト感や安定性などの使いやすさと欧州トレンドを反映した素材開発力を訴求する。個別対応できるインクジェットプリント商材のほか、ニットでもカシミヤ、シルク、アルパカといった付加価値の高い天然素材を、価格競争力を持たせて展開する。

2016年12月28日(水) 繊維ニュース2面

2016.12.16  

17~18年秋冬向け 素材のアピール強化

「クロスアプリ」が重点

三井物産アイ・ファッションは17~18年秋冬向けで、素材提案を強めている。上旬に開いた展示会でも会場スペースの約半分を素材で占め、独自開発および独自セレクションの素材をブランド化した「クロスアプリ」を重点的に提案するとともに、高密度織物「パーテックス」の独立ブースも設置し、差別化を打ち出している。

同社は10月1日付で、三井物産インターファッションと三井物産テクノプロダクツ(MBT)が合併し、始動した。従来から独自素材を開発していたが、新体制の発足を機に、その流れを強めている。クロスアプリは当初、コンフォート、リサイクルなど9種類でスタートしたが、23種類に拡大。さらにパフォーマンスシリーズとして3種類を追加し、合計26種類となっている。紙糸と合繊を複合した「和くろす・ハイブリッド」もクロスアプリに含めており、17年春夏から消費者へのPR活動を開始する。

すでに動画サイトにクロスアプリを紹介するものをアップしたほか、来年にはクロスアプリのホームページも立ち上げる。ブランド浸透に向けては、製品OEM(相手先ブランドによる生産)の顧客とともにプロモーション活動を推進、顧客に向けてタグの使用を呼びかけている。

パーテックスは、これまでMBTが素材販売してきたが、合併を機に製品OEMでの活用を進める。MBTはフェイクファーの取り扱いにも定評があり、フェイクファーの製品OEMも加速させる。

製品のアイテムでは、ミドラーに着目。「アウターがなかなか売れないこともあり、中に着用するアイテムを充実させることが需要喚起に有効」と見ている。

17~18年秋冬向けの展示会は、来年1月25、26日にも開催する。今回は百貨店アパレルなど中高級ゾーンを主な対象にしていたが、次回はリーズナブルな価格帯の顧客が対象。これまでは春夏、秋冬で各1回の展示会開催だったが、顧客によって提案内容や時期が異なるため、17年春夏向けからシーズンごとに2回に分けて実施することにしている。

展示会でもスペースの半分を素材が占めた

2016年12月16日(金) 繊研新聞4面

2016.12.13  

デザイナーのインキュベーション事業に着手

三井物産アイ・ファッション(MIF)は国内デザイナーのインキュベーション事業に着手する。自社の調達、物流機能にとどまらず、ファッションビルやディベロッパーの紹介、プロモーションを得意とする企業との協業といったスキームを構築し、国内デザイナーに提供する。デザイナーの運転資金についても、金融機関との協業を準備、「次世代のデザイナーを育てるプラットフォームとして活用」(岩村隆生営業統括第一本部第二事業部長)する。 MIFの第二事業部の主な業務は、国内デザイナーブランド向けの製品供給だが、「デザイナーへの支援、育成も重要な役割」と判断した。日々、デザイナーと接する中で、「最も高いニーズが売り場確保」だったこともあり、ファッションビルやディベロッパーの紹介をスキームに含めた。MIFは「アジア・ファッション・コレクション」に協賛するなどデザイナーを支援しているが、今回のスキームに関してパルコにアプローチ。パルコも「アジア・ファッション・コレクションでのつながりをきっかけに、さらに一緒にできることを検討している」。

すでに複数のデザイナーブランドと話し込みに入り、調達面でのサポートを先行している。この一環で、国内、中国、ベトナムの背景に加え、欧州ブランドの縫製で定評があるポルトガル生産の仕組みを提供し、日本のテキスタイルデザイナーによるコレクションも提案している。

今後、全体のスキームを構築する予定で、三井物産グループのネットワークを生かし、デザイナーと異業種との協業も推進する。

2016年12月13日(火) 繊研新聞1面

2016.12.09  

消費者への情報発信強化

三井物産アイ・ファション(MIF)は独自素材の総合ブランド「クロスアプリ」のサブカテゴリーとして「クロスアプリ パフォーマンス」を加える。得意とするスポーツウエア向けOEM(相手先ブランドによる生産)、ODM(相手先ブランドによる企画・生産)を取り組み拡大に生かす。3素材で構成するサブカテゴリーとして展開し、ファッションアパレルのアスレジャー企画ニ一ズに提案する。今日9日まで同社(東京都港区)で百貨店、セレクトショ プ業態向けの17秋冬総合展示会を開催している。

クロスアプリはMIF独自素材の総合ブランド。生地の機能ごとに23のサブカテゴリーを設けており、17秋冬向けにクロスアプリパフォーマンスを加えた。防水・防風・透湿機能の「ハイドロシェル」、軽量・耐久機能の「フライトシェル」、都市の環境変化に対応する「アクティブシェル」の3素材で構成する。ファッション衣料ブランドが求めるタウンユース向けアスレジャー企画要望に応じた、使いやすい機能素材として訴求する。

クロスアプリのブランディングは最終消費者ヘ直接的な情報発信を重視したもの。素材の持つ機能を、各カテゴリーで設けたロゴと簡略なメッセージで容易に想起できるものにし、クロスアプリの下げ札が付いた製品の購買につなげる取り組み。このため、消費者認知を高める施策をポイントとし、インターネットを通じて強化する。2月にはソーシャル・ネットワーキング・サービス「フェイスブック」上にサイトを開設する。クロスアプリ素材の採用ブランドと取り組んだイベントも検討する。

2016年12月9日(金) 繊維ニュース2面

2016.11.02  

往来

「国内では、少なくとも規模が増えていくことはないと思われる中で、商社がどう生き残っていくかは簡単な問題ではない」と語るのは、三井物産アイ・ファッションの白崎道雄社長。無駄な商品、売れない商品を作 ってはいけないという在庫の最小化に向かう流れは、ボリュームを追ってきた商社の製品ビジネスとは相反するもので、モノ作りの手法が変わっていく。こうした状況を勝ち抜くには、30代の若手人材による発想も必要 だ。「〝 好景気〟を実感した経験がない世代だけに、違う発想ができるはず」と語る。

2016年11月2日(水) 繊維ニュース2面

2016.10.31  

【商社】進化する商社の製品展:現場主導で新たな工夫

春夏、秋冬で各1回、総合的な展示会を開催してきたが、17年春夏向けでは価格帯別に2回に分けて実施した。顧客が百貨店向けアパレル、セレクトショップ、SPA(製造小売業)と多岐にわたり、日程や価格帯でずれが生じることから実施したもので、6月には百貨店アパレルなど中高級ゾーンを主な対象にした展示会を開催。続いて7月にはセレクト、駅ビル系に向けて、リーズナブルな価格帯にこだわった展示会を開いた。 とくに7月に開いた展示会は、若手メンバーのアイデアから生まれたもので、会場も音楽フェスのような雰囲気を醸し出した。ウェアだけでなく、帽子、バッグなど雑貨も豊富に揃え、製品サンプルは約500点を数えた。展示会には顧客への発信、商談促進という意味合いが第一義的だが、現場主導で実現したことは「社内の人材育成という点でも意義がある」と見ている。

展示会は毎回、独自素材のブランド化、会期延長など新たな趣向を凝らしてきたが、ユニークなのが店頭での見せ方を意識した打ち出しだ。とくに16年春夏向けで披露したのが、POP(店頭広告)を絡めた提案で、「アパレル、小売業の店舗スタッフが消費者に分かりやすく商品を説明できるように」にパネルを多用した。

三井物産アイ・ファッションは10月1日付で、製品OEMを主力とする三井物産インターファッション(MIF)と原料、生地輸出を強みとする三井物産テクノプロダクツ(MBT)が合併して誕生した。旧MBTは独自に展示会を開いているが、旧MIFの紙糸使いの「和くろす・ハイブリッド」を展示するなど以前から連携を重視しており、今後も融合が進むものと見られる。

雑貨も豊富に揃えた7月の展示会

2016年10月31日(月) 繊研新聞6面

2016.10.25  

2016秋季総合特集 トップインタビュー

三井物産アイ・ファッション 社長 白崎 道雄氏 新たな価値提供に注力 業界全体の効率化が必要

旧三井物産インターファッションと旧三井物産テクノプロダクツが統合して発足した三井物産アイ・ファッション。素材で存在感を発揮する形でグローバル展開につながる基盤が備わり、新たな開発を含め、この機能を伸ばしていく考えだ。さらに、三井物産グループの総合力も積極的に活用して、5年後の業界を見鋸えた新たな機能を発揮していく。

―製品OEM事業の本年度上半期を振り返るといか がですか。

円高が急速に進行し、定着した分だけ、収益性はやや改善し た印象があります。ただ、これは円高で隠れてしまった部分があると言うこともでき、地合いが良くなったとは感じていません。喜べる状況にあるとは言えず、顧客とともに悩む状態は続 いています。

―QR・小ロット対応を求められる傾向が強いようです。

期近まで発注を引き付け、クイックデリバリーで生産する対応と製造原価を抑えるために東南アジアで生産する組み合わせが進んでいると感じます。アクセルとブレーキを、市況を見ながら慎重に運転する傾向が見られます。これまでは東南アジア地域への生産が強い勢い進んできましたが、やはり中国の裾野は広い。デザイン提案能力、素材開発力など対応力の高い中国メーカーが受注を戻していると聞きますし、東南アジアへのシフトも中国メーカー自身が進出するケースも多いですから、組み合わせが可能なこうしたメーカーはオーダーを増やしています。

―市場環境をどう捉えていますか。

9月の状況を振り返ると「勝ち組みがいない」という気がしており、地合いの悪さが一段と進んでいます。流通再編を含め、業界全体が大きな過渡期に差し掛かっているのではないでしょうか。売れない物、無駄になる物を作ってはいけないという時代が入口減の日本の中でやってきている印象を受けます。価格構造、モノ作りのやり方、在庫の持ち方が従来の手法では限界に来ており、これを切り替えるのは業界全体で取り組むことです。

―5年後の繊維業界を見据える中で、こうした流れは加速していく。

適時・適量・適化でロス徹底的に排除していく流れは加速するでしょう。その中で商社がどの立ち位置で事業をするのかは、これまで規模を追ってきただけに難しいですね。世の中全体が〝質〟に向かう中で当社としてのビジネスモデルの立ち位置が物流なのか、事業投資になるのかはしっかりと判断しなければなりません。

―製品OEM(相手先ブランド による生産)プラスαの強い機能も必要になるでしょうか。

そんな思いもあり、三井物産アイ・ファッションとして新たなスタートを切りました。非アパレル分野、海外展開が可能になり、繊維の世界的な需要拡大をこの5年間でいかに取り込んでいくかが当社にとって重要な課題です。旧MBTが手掛けてきた産業資材を含む素材ビジネスはマーケティング能力が認められて継続してきました。この機能を伸ばすことができます。

―特に独自の衣料用素材は海外市場向けの製品ビジネスに生かす考えですか。

製品OEMの海外展開は、独自性を持つかが継続する条件です。独自素材があり、継続的に開発する土壌もできたので、素材で存在感を発揮したいと考えています。ただし、その素材のプランディングも欠かせないでしょうね。輸出は商社の原型です。新しい市場を新しい商品で攻める姿勢は国内市場を新たな価値提供で開拓することにも役立つはずです。

5年後の市場の風景は変わっている。その中で新機軸となりうるような顧客との取り組みを始めていますし、マーケティングツールとして当社の機能素材をアピールする「クロスアプリ」の打ち出し方も導入、売り方に積極的に加担していく仕組みも取り入れました。三井物産の総合力を生かし、メディアや物流を観点に商品供給以外の価値提案も積極的に検討します。

好きな街 地方都市活性化を期待

18歳まで過ごした故郷である北海道札幌市を挙げる白崎さん。たまに帰省するたび、豊かな自然と都会の利便性が共存する地方都市の住みやすさを感じるという。「地 元で仕事があれば、北海道から出ていたかどうか分からない」と語る裏には、東京に極集中する今の日本に対する疑問もうかがえる。それゆえ、モバイルワークの進展には期待する。慢秀な人材をリーズナブルなコストで活用できるチャンスも出てくるからだ。札幌だけでなく、魅力ある地元の都市で働きたい人はいるはず。

2016年10月25日(火) 繊維ニュース12面

2016.10.14  

独自素材が集結

パーテックスなどで展示会

三井物産アイ・ファッションは12、13日、同社が展開する独自素材の展示会を都内で開いた。機能テキスタイル「パーテックス」、中わた素材「プリマロフト」で新素材を紹介。紙糸複合素材の「和くろす・ハイブリッド」では、採用拡充を目的にフルアイテムでの製品サンプルを披露した。パーテックスは軽量性を追求した「カンタムGL」で、経糸8デシテックス(T)、緯糸6Tのナイロン高密度織物を披露。21・5グラムの目付は同シリーズでも最軽量素材となる。

顧客ニーズや主力の輸出先である欧米のトレンドに合わせたテーマ設定でパーテックスシリーズを編集した点も展示会の特徴。リサイクルポリエステルとナイロンを用いたエコ素材で来場者の企画ニーズを掘り起こすとともに、要望が高いストレッチ素材についてもパーテックスシリーズからピックアップして披露した。

ポリエステル機能中わたプリマロフトでも新素材を加えた。高い断熱性を持つ、シューズインソールなど素材向け素材「エアロジェル」や650フィルパワーのダックダウンをプリマロフトわたに埋め込んだシートわたを新たに手掛ける。特にダウン複合シートわたは、中わたジャケットの新企画につながるなど来場者に注目された。パーテックスとプリマロフト使いのカットソー素材とともに天然素材複合でファッション衣料用素材を提案した。和くろす・ハイブリッドはスポーツソックスからアウター、パンツ、横編みといったファッション衣料のフルアイテムまで製品サンプルを陳列した。百貨店アパレル向けの採用実績を基に、販路と商材をさらに広げる。

2016年10月14日(金) 繊維ニュース2面

2016.10.14  

高密度織物「パーテックス」で最軽量タイプ

三井物産アイ・ファッションは、高密度織物「パーテックス」で、1平方メートル当たりの重さが21・5グラムと最軽量クラスのダウンプルーフを開発した。高機能中わた「プリマロフト」では、極めて高い断熱性を持つ新素材を靴のインソールやグローブ用途に提案するなど、進化する機能を打ち出す。 21・5グラムのダウンプルーフは、目付けが25グラム以下の「パーテックス・カンタムGL」シリーズとして打ち出した。ナイロンで経糸に7デニール、緯糸に5デニールの糸を使い、強度を保ちながら極めて軽量に仕上げた。リサイクルポリエステルやナイロンを使った「パーテックス・エコ」シリーズでは、非フッ素撥水(はっすい)剤を使用したタイプをアピール。海外アウトドアアパレルから非フッ素撥水加工へのニーズが高まっており、日本向けでも提案を強める。また、通気性を持ちながらダウン抜けを防ぐストレッチ素材シリーズも広がりつつある。

プリマロフトは、新たに高い断熱性能を持つ「プリマロフト・エアロジェル」を提案。70年代に開発された空気層を97%含むという極めて軽量な固体「エアロジェル」を使用。これまで人工衛星や水道管の凍結防止などに使用されてきたが、靴やグローブなど「民生用途としては初めての商品」だ。エアロジェルを微粒子化して不織布に混ぜ、パウチ化することで使用する。空気層がつぶれないことで、圧力がかかった場合でも断熱性を維持。寝袋の敷パッドなどにも使用が見込まれており、アパレル用途の開発も進めている。

高いスペックが求められるスキーやアウトドアなどで採用が広がっている

2016年10月14日(金) 繊研新聞4面

2016.10.03  

「三井物産アイ・ファッション」設立の狙い

10月1 日付で新体制スタート 原料・素材からOEMまでワンストップで業界ニーズに応える

三井物産の子会社でOEM(相手先ブランドの生産)を手掛ける三井物産インターファッション(以下、MIF)と原料・素材を扱う三井物産テクノプロダクツ(以下、MBT)が10月1日付で合併 し、新会社「三井物産アイ・ファッション」として新たなスタートを切った。衣料品の国内市場が厳しさを増す中、新体制に移行する狙いは何か。

木原伸一=三井物産ファッション・繊維事業部長(以下、木原):製品のMIFと原料・素材のMBTの機能をワンストップの体制にすることで、より優れたサービスをお客さまに提供できるようになる。合併の理由はこれに尽きる。これに先駆けて4月にはやはり三井物産の子会社ビー・エム・シーのブランドマーケティング事業をMIFに統合した。川上から川下までの機能を有する繊維専門商社として成長軌道に乗せ、厳しい競争環境での生き残りを図る。

白崎道雄=三井物産アイ・ファッション社 長(以下、白崎):統合は三井物産グループとしてファッション・繊維業界に旗を高く掲げる意思表示である。原料・素材のお客さまに対しても、製品のお客さまに対しても、より広く、より深く、そしてより近くをキーワードとしてコミットメントする。奇策はない。われわれの持つ機能をとことんまで磨くだけだ。例えばMBTはメーカー機能を持っており、高機能素材「パーテックス」は世界の有名アウトドアブランドに採用されている。MIFの持つ多くの取引先の情報を活用し、第二、第三の「パーテックス」を産み出せれば、そこに新しいビジネスモデルを創出できる。

木原:統合が社員のモチベーションを高める機会になればと思う。新卒、中途間わず優秀な人材を集めるためにも、製品だけでなく、原料・素材まで含めた幅広いフィールドで活躍できる環境は魅力だろう。現役社員にとっても同じ。確固とした意思を持てば活躍の舞台は広がる。

白崎:統合後の社員数は海外現地法人を含めて約500人。東京、大阪、名古屋の3拠点に加えて、中国本土と香港の100%出資の現地法人、さらには三井物産の海外ネットワークを活用する形で米国、ベトナム、カンボジア、インドネシアにも駐在員を置いている。繊維商社としての専門性、総合商社のネットワークをうまく融合することで、さまざまなサービスを提供できる。

木原:三井物産の繊維事業の強みの源泉は、長い時聞をかけて培われた顧客目線による顧客満足の追求心だ。三井物産アイ・ファッションも詰まるところ顧客サービス業だと考えている。特定の機能で取引先と結び付くだけでなく、日々変化するマーケットニーズに基づいて、最適のソリューションを提供できなければ信頼は勝ち取れない。

白崎:あるお客さまはデサイン、別のお客さまはしっかりした工場、また別のお客さまは海外展開のサポート…。お客さまの悩みを解決に導くのが商社の腕の見せどころ。特に、多くのアパレルは今後の成長をアジア市場とにらんでおり、商社のグローバルなネットワークに期待を寄せていただいている。三井物産アイ・ファッションだけではできないことも、三井物産と一緒に取り組む ことで道が聞ける。

2016年10月3日(月) WWDジャパン24面

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