20年秋冬向け素材軸の展示会
 

20年秋冬向け素材軸の展示会 製品企画段階から差別化提案

リサイクルポリエステルを使った裏毛のタイダイ

三井物産アイ・ファッションは、素材軸の企画提案を強化している。従来は素材と製品OEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の総合展を開いていた。5月末、20年春夏に向けた素材展を開き「顧客の企画段階から話し込んで、素材から製品の差別化を狙った提案」に手応えを得た。このため、同秋冬に向けても10月3、4日、東京・北青山のポリゴン青山で素材展を開く。

展示会では布帛が250点、同製品が40点、横編みの生地が90点、同製品が40点。「アダプト」をテーマに、ビジネス、アウトドア、リラックスアットホームといった3カテゴリーに分けて各シーンに適合する素材を打ち出す。その中で独自性の強い素材ブランドも訴求する。

紙糸を使った「和くろす・ハイブリッド」や、高密度織物「パーテックス」のカジュアル向け「パーテックス・アンリミテッド」が重点。白度が高くノンミュールジングの「ニュージーランド・プレミアム・ウール」は素材の提案と、製品ブランド「アニュアル」の新作も出す。今回からフランスのフェイクファー「ティサベル」も出展する。この間、素材専門のチームとMDとの連携を推進し、従来より幅広く、奥行きのある情報を基にした企画提案が進んでいる。

布帛は、ビジネスシーン向けに防しわなどイージーケア性を持つ合繊の素材を出す。天然素材とも複合し、外観や触感にもこだわる。アウトドアシーンにはマテリアル・リサイクル・ポリエステルなど環境配慮型の原糸を使い、耐摩耗性、撥水(はっすい)性もある素材を揃える。リサイクルポリエステルを使ったフリースや裏毛のタイダイも出す。リラックスシーンは軽量、ストレッチ、着心地を重視する。

横編みは、「ワンマイルウェアの需要が増えてきた」として、軽量、ソフトな着心地、家庭洗濯できるイージーケア性を持った素材を充実する。横編みもリサイクルポリエステル糸を使い、アルパカ混や撥水タイプの糸など付加価値も訴求する。アウトドアシーン向けには、セーターへのニーズに対応して難燃のアクリルとレーヨンを使った編み地も出す。値頃な豪州産のウールも出展する。アクリルとの混紡糸で、耐洗濯性が特徴。紡績から染色、編み立てまでベトナムで完結するサプライチェーンを提案する。

2019年10月1日(火) 繊研新聞4面

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