独自素材軸でOEMに磨き
 

独自開発・独自セレクションした素材のブランド「クロスアプリ」(生地サンプル)

三井物産アイ・ファッション(MIF)は独自の素材を軸にしたアパレルOEM(相手先ブランドによる生産)に磨きをかけている。同社は独自開発・独自セレクションの素材を「クロスアプリ」として消費者への訴求まで考えたブランディングに取り組み、OEMの付加価値を高めてきた。この間はベトナムの生産背景を拡充するなどグローバルオペレーションを強め、素材から販促までサプライチェーンの総合的な支援に一層力を入れている。

クロスアプリを効果的に活用するため、物作りの機能を充実している。その一つがベトナム生産。昨秋、三井物産が出資している台湾系縫製工場とライン契約し、30ラインのうち2ラインから生産を始めた。ジーンズなどカジュアルパンツが得意な工場で、ストレッチパンツからドレスパンツまで対応する。MIFは日本人技術者を派遣して、日本品質を確立。今後3年で8ラインまで拡充する計画で、パンツを軸に対応できるアイテムのバリエーションを増やす考え。

この生産背景の活用を推進するのが、4月にグローバルオペレーション室長に就いた山室光正氏。昨秋までベトナムに駐在し、蓄積してきた知見やノウハウを生かしていく。現在、力を入れているのはワークウェアなどユニフォーム分野の開拓。とりわけ、全国にあるホームセンターがオリジナルのアパレルを始めようとしている動きに着目している。そのほか、海外事業の推進を担うグローバルビジネス室の室長も兼ねており、欧米のファッション小売業にも「日本品質やサステイナブル(持続可能)な素材」を強みにアプローチし、手応えを得ている。

2019年4月25日(月) 繊研新聞8面

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