廃棄衣料の再資源化事業 アフター21年春夏展で提案
 

三井物産アイ・ファッションは「ステイ・エシカル」をテーマに〝アフター21年春夏〟展を7月8日~8月7日に同社で開催する。「今後、エシカル(倫理的な)は必須の課題になる」として来春夏以降も見据えた取り組みや製品を提案する内容となっている。最終消費者から回収した衣料品を再資源化する新規事業「クロスループ」や、オリジナルテキスタイル「クロスアプリ」で環境配慮型素材を集めた新シリーズ「クロスアプリグリーン」を打ち出す。商談は完全アポイント制で行う。

クロスループは、同社が生産に携わり、市場で販売された衣料品を回収して、再資源化する取り組み。20年秋冬商品からスタートする。同社がハブとなり、消費者から衣料品を回収。選別作業を行ったのち、再資源化が可能なものを、わた状に戻してから紡いで糸にし、販売する。商品のタグや洗濯ネームにURLを付けて、そこから消費者がアクセスして、指定する回収先へ、服を着払いで送付することができる。当面はウール製品から始めて、将来的には、綿製品など扱う素材の幅を広げる。

同社はクロスアプリグリーンでエシカル素材を拡充する。ポリ乳酸素材の〝バイオ〟、海洋廃棄物由来の〝オーシャン〟、石油原料を使わない〝ボタニカル〟など6カテゴリーに分けて「人に、環境に優しい」生地を提案する。

ノンミュールシングで白度の高さと滑らかな質感が特徴の「ニュージーランド・プレミアム・ウール」を使ったオリジナルブランド「アニュアル」のDtoC(メーカー直販)も紹介する。既に6月から先行受注を始めており、要望があれば卸販売も行う。「原料から製品まで、全ての製造過程を知り得る商社ならではの生産における透明性は差別化のポイント」としている。

同社は「ステイ・エシカルを事業の方針として掲げ、製品の開発や製作プロセスなど、多様な領域でサステイナビリティー(持続可能性)に関わる取り組みを強化する」構えだ。

2020年7月8日(水) 繊研新聞4面

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