ソフトな麻生地を開発
 

素材重視の方針鮮明に

三井物産アイ・ファッションは、OEM/ODMのベースとなる素材開発に力を注ぐ。4月の機構改革で、各事業部から素材担当者をMD企画部に集め、カテゴリーを超えた開発に本腰を入れ始めた。

5月下旬に都内で開いた「20春夏素材展示会」で素材(生地)重視の方針を打ち出した。新開発のソフトな麻生地「クラッシュリネン」や紙糸を使った「ワクロス・ハイブリッド」などを生活の場面に応じて提案した。

クラッシュリネンは、乾燥状態の原料から繊維を取り出す独自製法で、綿ライクの肌触りとシワを防ぐ機能性を持たせた。麻100%からポリエステルとの混紡まで幅広くそろえ、男女問わずジャケット、シャツ、ボトム用途に向ける。

ワクロス・ハイブリッドは吸湿・放湿性に優れ、ムレを軽減する。抗菌防臭性や紫外線吸収力も備える。糸の中の空隙により、軽量で通気性が高く、年間を通じて快適さを維持する。デニムにも展開している。

機能性素材では、表側が撥水で裏側は吸水拡散の「3XDRY」、洗えてフッ素フリーの撥水ニット、レーヨンだが撚りでウオッシャブル機能を付与した素材、ギリシャ綿を強撚した開発素材などを打ち出した。

生産面でも、ASEAN地域の最重要拠点であるベトナムの体制を強化した。ニットのOEM/ODMを低価格帯にも広げるため、ハノイの新たな協力工場で編み立てする生産スキームを構築した。低コストで高級な風合いのニットを製造し、OEM/ODMの差別化を図る。

2019年6月26日(水) 繊研ニュース9面

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