《私のビジネス日記帳》“サステ・ネイティブ”世代 今井徳
 

僕には20歳を超えた娘が2人いる。いまだにポリ袋をゴミ箱に平気で捨ててしまうし、「エコな物とそうじゃない物があったらどっちを買う?」と聞くと、「安い方」と答えてしまうような娘だ。親として教育不足を反省している。 我が家は残念ながらそうなのだが、世の中はこれから一気に変わっていくはず。物心がついた頃から環境教育を受け、エシカル(倫理的)やエコ消費といったサステイナブル(持続可能)な考え方が当たり前の、デジタルネイティブならぬ〝サステ・ネイティブ〟世代が給料をもらい自分の意思で購買を決める時代がそこまできている。

僕だけなのか、プラスチック製ストローに慣れ、紙製ストローの触感に違和感がある。けれど次世代は逆じゃないだろうか。プラスチック製ストローをくわえた時にエコじゃないからと気持ち悪く思うかもしれない。着る物もそうなるかも。いや、そうなるだろう。世代が変わると価値観が180度変わる。それくらいの構えで事業も変えていかないとまずい。

新年の社内あいさつで、「サステイナビリティーを経営の真ん中に置く」「新規事業は、その要素があるものしかやらない」と話した。既に各分野でエコ商材の企画開発を強化していて、主力素材の「パーテックス」では昨秋に〝サステイナブル宣言〟をした。当社には自発的に進めてくれる役者が揃っていて心強い。慌てて後追いするのではなく、できれば先行する存在になれるよう、やるべき新しいことは皆と果敢に進めていきたい。(三井物産アイ・ファッション社長)

2020年5月13日(水) 繊研新聞1面

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